月の裏側
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#478 [我輩は匿名である]
ヨースケはいつも痛いところをついてくる。
確かに…そうだ。
本当に百合だけを想っていても、たまには昔の癖が出ていた。
それも無意識に。
体の関係だとか、不倫だとか…そういうんじゃない。
たまに心にもない事を冗談で百合に言ったり、聞いたり…。
それが、いけなかったんだ。
:08/09/23 18:27
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:a.07ms/M
#479 [我輩は匿名である]
自分でもわかってたんだ。
そろそろケジメつけねーと、って。
だけど、ケジメをつけきるのが邪魔くさくて後回しにしていたんだ。
それが百合を苦しめた
今日、ケジメをつけないと。
そのタイミングが…今日。
俺は『俺』とバイバイする。
:08/09/23 18:27
:PC
:a.07ms/M
#480 [我輩は匿名である]
「ちょっ…そこまでする?」
ヨースケが小声で呟いたのは聞こえた。
ここまでって、どこまでだよ。
土下座なんかで許されるなんて思ってないよ。
「ミナト辞めてよ…土下座なんかされたくない」
:08/09/23 18:28
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:a.07ms/M
#481 [我輩は匿名である]
「俺には百合しかいないんです。ヨースケが心にいてもいい。ヨースケとの恋があってこその百合だから、そんな百合を全てひっくるめて、これからも俺の奥さんで居て欲しいです」
百合のすすり泣く声が部屋に響く。
ヨースケは何も言わずに、黙って聞いていた
「ヨースケが心にいてもいいけど、俺からは離れていかないで。俺は、本当に百合しかいないし、百合以外の女を女だなんて思ってないんだ。俺には百合がいないと無理なんです」
:08/09/23 18:28
:PC
:a.07ms/M
#482 [我輩は匿名である]
顔を上げると、百合はさっきより泣いていた。
「許してくれる?俺、至らないとこだらけの男だしヨースケみたいに頭もよくない。でも、百合は俺の事、好きだって言ってくれたよな。それ信じるよ?だから百合も俺、信じてよ。ヨースケ忘れなくていいから、俺のこと信じて」
百合は何度も頭を上下に動かして頷いていた。
「ヨースケ、あんたのせいで…またミナトのこと惚れ直しちゃったじゃん」
:08/09/23 18:28
:PC
:a.07ms/M
#483 [我輩は匿名である]
そう言って百合が笑った
「すみませんね。お詫びに1日でも早く、百合の中から俺がバイバイできること祈ってるよ」
ヨースケも笑ってる
「うん。さっさと消えてよね。あんたのせいで…もう泣きたくないんだから」
「おう。さっさと消えるよ。だから百合も頑張ってさっさと消せ、な?」
百合は大きく頷いていた。
:08/09/23 18:29
:PC
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#484 [我輩は匿名である]
「ミナト」
「…え」
「私、弱いけど、あんたの強さがあるから今まで一緒にいれたんだよね。だからこれからも私と一緒にいてよね」
百合が目を潤ませて笑っている。
何、これ…
解決したの?
百合、俺のこと許してくれたの?
:08/09/23 18:30
:PC
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#485 [我輩は匿名である]
これから先、ヨースケのことで百合はまた泣くかもしれない。
そのときは俺が包んでやればいいんだ。
「ごめんね、ミナト」
俺に抱きついた百合。
「俺いるの忘れんなよ」
そう言うヨースケの前で俺にキスする百合なら、もう泣かせないって誓わずにいられない。
END
:08/09/23 18:30
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#486 [我輩は匿名である]
〜〜〜〜〜〜〜
最後までおつき合いいただきありがとうございました。
途中更新が遅くて迷惑かけたと思います。
今回の作品も思いついたままポンポン書いて言ったので、まとめるのにかなり座棺がかかりました。
:08/09/23 18:32
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#487 [我輩は匿名である]
まとめるのにかなり座棺がかかりました
じゃなくて
まとめるのにかなり時間がかかりました
です。すみません;
:08/09/23 18:32
:PC
:a.07ms/M
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