*lemon candy*

｢だい…ちゃん…あ…｣

今日もあたしは悲しみを大ちゃんに託した

大ちゃんの腕の中にいると全部が忘れられる………

>>92から

｢ん～……わっ!大ちゃん…ん…｣

柚の唇は大知の唇によって塞がれた

何度も何度も…
重ねる度に柚の息が荒くなっていく

｢……だい…ちゃ…んん……ふぁ｣

柚は手足をばたつかせていたが次第に目をとろんとさせて抵抗するのをやめてしまった

何度も重ね合った後大知はゆっくりと唇を離した

｢……柚…｣

｢大ちゃっ…なんでこんなこと……?!｣

｢ごめん…つうか携帯見ちゃったんだよね｣

大知の顔が一瞬曇ったのを柚はしっかり見ていた

全身に鳥肌がたつような…
全身から汗が吹き出したような………
そんな恐怖に柚は駆られた

｢え……大ちゃん…どうした……の?｣

｢……だから携帯見ちゃったんだって…｣

柚は大知の言葉をやっと理解し急いで携帯を開いた
もちろんそれは和のためだけのメールボックス

なんの躊躇もなくそれを開く

一番上に柚が見ていない和からのメールが開いてあった

｢……ほんとに見たの……??｣
柚は涙を堪えながら聞いた

｢そう言ってるやん｣

｢なんで……なんでっ………そんなことするのっっ………｣

大ちゃんには知られたくなかった
昨日あった出来ごとも和があたしにした酷いことも……

柚は泣きじゃくりながら大知の胸をポカポカたたく

｢…なんでっ……なんで……っｳｯ…ﾋｯｸ｣

｢…柚…ごめん……｣

柚はただただ大知の胸を叩きながら泣いている

｢やけど…俺柚が心配だったんだよ……和が何かしたって確信があったから｣

｢…酷いよっ…大ちゃん…酷っっ………｣

｢なあ…柚…メール見た俺が100%悪い…やけど辛いんならもっと頼れよ何で言ってくれん｣

｢俺だって…俺だって…………ーっ｣

大知は拳を強く握りしめた

｢俺は…和だろうが誰だろうが……柚を泣かす奴は絶対許さねぇから……｣

｢………大ちゃん…ｯ…｣

｢頼むから…もっと頼ってくれ和のことも柚のことも俺は誰よりも知ってるからよう……｣

大知の頬を一筋の涙が伝った

｢ﾋｯｸ……ｯ…大…ちゃ…｣

大知の拳がより一層強くなり微かに震えていた

柚はその拳にそっと手を触れた

｢………心配かけて…ごめんね………｣

大知はふるふると顔を横に振りそしてゆっくりと柚の上へと覆い被さった

　
　

柚にとっても大知にとっても幸せな時間だった…

優しく撫でられ温かいキスをされて……
愛を感じれた

目をつむると和とのことを思い出してしまう

…怖い……

柚は大知の肩を強く握りしめた

｢…あ…………｣

甘い二人の声がお昼の部屋を包みこんだ

短いですが
すとっぷします★

よかったら
感想などなど
どうぞ(^ω^)

*感想版*
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3841/