灰色の空 :(

｢ようこ先輩遊びませんか？？？｣

二つ下のみゆきからのメール.

人なつっこく､いつも私のことを慕ってくれるのだ.

私は人からの誘いをなんでもかんでも
了解してしまう癖がある

この癖があとでどんな惨劇を招くかなんて

このときは気づきもしなかった

.

ふつうに私は了解した

そして今度の土曜５時に高校生のたまり場であるファーストフード店に集まることになった

.

約束した日の夜は水曜日.水曜日は好きなテレビもなく

家で一人つまらない夜を過ごしていた.

ようこの家は両親あわせて３人家族だった

その両親は仕事が忙しく家にいることは.少なかった

_

彼氏と付き合ってた時は

毎日メールをして

暇な夜などなかった

それがようこには
苦痛だった

_

しかしいざわかれると

私は元彼のことを
考えてばかりだった

自分はあとで気づくタイプだと改めて感じさせられるのである

_

元彼はいつもやさしかった

私が冷たく別れを告げたときも

｢気づいてあげられなくてごめんね｣

と言っていた

いまなら彼のやさしさに気づけていたのに

.

私は５月にテニス部を引退して

夏休みは毎日が退屈で仕方がなかった.

金曜の夜

めずらしく私の携帯が勢いよく鳴り響いた､

メールだった

､

相手は隣のクラスの男の子だった.

元彼と別れてからメールがくるのだ

慰めてくれて話を聞いてくれてとてもいい人である

_

その人の名前はりゅういち.

バスケット部である

身長が高くて
おもしろい人だった

彼はみんなに優しいので
私のことも元彼とのこととかで気を使ってくれたのかも､､

｢ひま～？｣

りゅういちは
いつもこのメールから始まる