小指に花束
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#1 [我輩は匿名である] 08/09/07 20:16
テレビ…消したっけ?
最初はこんな些細な心配だけだった
1.はい、大森先生
#191 [我輩は匿名である]
続き書かないんですか?
すごく気になります
:10/03/03 22:15 :P906i :0WMH3j2M
#192 [我輩は匿名である]
:10/03/03 23:48 :W53H :26iMrbUg
#193 [我輩は匿名である]
長い間放置してしまって、大変申し訳ありませんでした
実はこの一年受験生活を送っていて、受験が終わるまでは更新をストップさせていただこうと考えていました
受験も無事終わりましたので、また書いていこうと思います
何よりたくさんのコメントをいただけたのがとても嬉しかったです!
ありがとうございました!
:10/03/12 20:53 :D905i :90Ay/1YM
#194 [我輩は匿名である]
先生はゆっくりと芝生の上に倒れた
先生の髪の毛が少しオレンジに染まり、風に靡いている
「なんかさー、空をずっと見てると
全てリセットできるような不思議な気分にならない?」
私もブランコを降りて先生の横にゆっくりと腰を下ろした
「リセット…ですか?」
「そう。空はずっとどこまでも続いているけど、この世界に自分って人間は1人しかいない。
特別なようで、実は誰にも平等に与えられた権利なの。
そう思ったら、世界がどんどん違って見えてくるんだ」
:10/03/12 22:39 :D905i :90Ay/1YM
#195 [我輩は匿名である]
私も芝生に倒れてみた
先生の言う世界を理解したくて
ただ空を見つめた
「私は、汚い人間なんです」
先生がこちらに顔を傾け、少し笑った
「体の底まで綺麗な人間を、俺は一度も見たことなんてないよ」
なんだか私まで笑ってしまった
なんだ、みんなこんなものなのかなって
人間て何なんだろうかって
考えるのもなんだか面倒になっていた
:10/03/12 22:45 :D905i :90Ay/1YM
#196 [我輩は匿名である]
先生は決して
大人たちがよく口にするような綺麗事を言ったりはしない
先生の見たままの世界を、ただ淡々と私に伝えてくれる
でもどこか寂しい
私の心は
いつもスッカラカンだった
ハリボテのような空っぽの身体をズルズル引きずりながら毎日を過ごしている
先生も、同じ感覚に陥ったことがあるのだろうか
知らないうちに
私は先生の手を強く握り締めていた
:10/03/12 22:53 :D905i :90Ay/1YM
#197 [我輩は匿名である]
「ちなみに言うと、強い人間も俺は見たことない」
私の手が力強く握りかえされ、神経の隅々までその温度が染み渡っていった
「先生も、弱い人間なんですか?」
「さあ…人に見える姿次第だからねー。
君には俺がどう見える?」
「先生は…面白い人です」
「なんだそれ」
2人の小さな笑い声は
世界中のどこにでも吹く風に揺らされ、やがて空に消えていった
:10/03/14 01:05 :D905i :zqaJZEgQ
#198 [我輩は匿名である]
その後、しばし無言になりながら少し肌寒い公園の芝生に寝そべっていた
芝生の土の冷たさと
手から伝わる先生の体温を一気に身体全体で感じては、自分の存在を噛み締めた
それから
大した会話をするわけでもなく、私は先生と次の診察日を確認してから別れた
いつもの道を通ってボロボロのアパートに着き部屋に入ると、テーブルの上に2つ折りの紙が置いてあった
:10/03/14 01:12 :D905i :zqaJZEgQ
#199 [○○&◆.x/9qDRof2]
(´∀`∩)↑age↑
:22/10/05 08:30 :Android :dfJ9pWTw
#200 [○○&◆.x/9qDRof2]
:22/10/05 08:42 :Android :dfJ9pWTw
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