「=Cross」★☆
最新 最初 🆕
#1 [神谷那智] 08/09/21 10:08
!)青春音楽馬鹿story

「=Cross」

==========
序章~
==========

吹奏楽部と軽音楽部を両立する男5人組。
聖十字架学園に君臨する選ばれし騎士たち。
その名も―
「黒騎士」

平凡なようで非平凡。
鍵の少年が現れ5人の運命は変わってしまった。

音楽を愛し戦う騎士たちのそんな音楽馬鹿の物語。



「神様、もしいるのならば俺に平穏を―」

「平穏なんてやってこないのはわかってるだろ?」

「お前のせいだ!」


はじまりはじまり…>>

.

#17 [神谷那智]
苦笑いをして阪井先輩を見るがそんな風にはみじんも見えない。
ありすを見ると、先輩たちが群がっていた。

「彼氏いるの?もしかして南?」

「一緒にジャズバンド組まない?」

「確か同じ学校だったよね?」

とか、ありすに質問(?)責めだ。
俺は困ってるありすを見かねて間を割って入った。

「先輩、ありすが困ってるじゃないっすか…」

「いや、良いよ。沙羅…
私、なんか嬉しいもん!黒騎士の先輩たちと喋れるの。」

⏰:08/09/23 12:30 📱:SO903i 🆔:GTlNTF0s


#18 [神谷那智]
「…俺は横見魁。
好きに呼んでもらって構わない。」

「あ!魁ちゃん抜け駆けかよ!
俺は阪井弘希。可愛い子大好きだから☆」

と、阪井先輩はありすを引き寄せる。
ありすの頬は赤く染まったのを俺は見て、少しムカッときたのでありすを抱き寄せた。
阪井先輩はそれを見てニヤニヤしてたが俺はそんなの気にしない。
すると佐倉先輩が湿っぽい目で俺等をみていた。

「いいなあ…魁ちゃん、俺等もラブラブしようよ〜」

佐倉先輩そう言って横見先輩に抱きつく。
まさか、ここもホモか?と背筋が凍ったが…

「死ね。くっつくな。」

どうやら横見先輩は違うようだ。
まあ、確かにいくら美少女顔でも男じゃなあ、と思う。
取りあえず、皆の自己紹介は終わったので―

⏰:08/09/23 12:36 📱:SO903i 🆔:GTlNTF0s


#19 [神谷那智]
「俺のこと忘れないでくれよ〜…」

おーっと、桜井先輩のことを忘れていた(笑)
まあ、同中だったし必要ないけど。

「あ、桜井悟士先輩ですよね…?
中学校で同じで、パーカッションだった…」

ありすのその言葉に桜井先輩は一瞬固まって、ぎこちなく頷いた。
多分、覚えてくれているとは思わなかったんだろう。

取りあえず、やっと全員名前を知れたことなので…

『歓迎会、やりますか!』

阪井先輩のその一言で始まった。
歓迎会と言う名の"始まり"が―…

⏰:08/09/23 12:36 📱:SO903i 🆔:GTlNTF0s


#20 [神谷那智]
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/3934/
↑↑感想板☆★
感想書いてくれると更新が早くなるかも?w
これからも『=Cross』を宜しくお願いします!

⏰:08/09/23 14:14 📱:SO903i 🆔:GTlNTF0s


#21 [神谷那智]
皆も気心を知れたようで、段々と先輩たちが乗り気になってきた。

「せっかくの歓迎会だし、一曲披露しようよっ☆」

「お、じゃあ…」

「アレな!アレ!」

「またっすか〜?
ドラムきついんだから勘弁して下さいよ…」

桜井先輩が渋々、と言う感じでドラムをセットしている。
そういえば、黒騎士でバンドを組んでると言ってたような気がする。
見る限り…
ギター&ヴォーカル>>阪井先輩
ギター>>横見先輩
ベース>>佐倉先輩
ドラム>>桜井先輩

と、いう具合に編成が組まれていた。

⏰:08/09/24 00:58 📱:SO903i 🆔:.ZPUoxFY


#22 [神谷那智]
桜井先輩の合図で曲が始まった。
曲を聞き、俺はびっくりして立ち上がってしまった。

―…「BUMP OF CHICKEN」だ。
このバンドは俺が大好きなバンドで、まさかこのグループのコピーをしてるとは思わなかった。

終わって、阪井先輩に近付いた。

「あ、南。俺等の演奏どうだった?」

「…先輩歌に集中しすぎです。サビに入るとこ、コード間違ってましたよ。」

阪井先輩はその言葉にキョトンとし、横見先輩は笑い出した。

「くっくっ…南、お前最高。」

⏰:08/09/24 00:59 📱:SO903i 🆔:.ZPUoxFY


#23 [神谷那智]
「先輩、ギター貸して下さい。
先輩たち、もう一回お願いできます?」

「お、バンプ弾けんの?」

「ファンですよ(笑)」

そう言って俺は合図で体を反り返らせた。
重いサウンドに響きを聞かせ。
とにかく歌にも力をいれたが何より…コード進行を間違えないよう必死だった。

やっと演奏が終わり額の汗を拭うと周りから拍手が飛んできた。

「…やーっぱ、南ちゃんは俺等と運命共にしなくちゃねっ☆」

「もはや強制だな」

「当たり前だろ」

「だとさ、南。
お前の演奏良かったぜ。」

…先輩たちの言葉に嬉しくなり、思いっきりはにかんだ。

「はいっ!」

⏰:08/09/24 01:14 📱:SO903i 🆔:.ZPUoxFY


#24 [神谷那智]
幸せな時間だった。

だけど―


ガタンッ…


いきなり後ろから物音がして、急いで振り向くと…
そこにはピアノに向かって座るありすがいた。

いきなり、その白く細い指は激しく鍵盤を叩いた。
聞き覚えがある…

「エリーゼのために」だ。

しかし、何故か心地よいはずのその演奏は…

『ゔ、あ、あぁぁあああっ…!』

鼓膜を破壊するような攻撃的な演奏―
狂気じみた音だった。
まるで超音波のような。


俺は鼓膜が破られそうな痛みに耐え、ありすの肩に手を置いた。

⏰:08/09/24 01:42 📱:SO903i 🆔:.ZPUoxFY


#25 [神谷那智]
その手は振り払われ、返ってきた返事は…

「キャハハッ♪僕は"ポーン"。
この子の駒、いただくよ☆」

明らかありすとは違う口調に驚きつつも、理解はした。
こいつはありすじゃない誰かであることを。

しかし、"駒"を奪うだと…?
ポーンって、もしかしてチェスのことか?

そんなことを考えていると、は窓に立ってニヤリと笑った。

「危ねっ…」

俺が止めようとして窓の方に走った。

すると、ありす(ポーン)はふわりと飛んだ。

⏰:08/10/03 00:17 📱:SO903i 🆔:c.OFPYRQ


#26 [神谷那智]
俺は勢いを止められずに窓から外へと飛び出した。

『南っ!』

先輩たちが俺の名前を呼ぶ声が聞こえた。
そして真っ逆さまになり、聞き覚えのない誰かの声がした。
そこには先ほどのメッシュの不思議な青年。

「…っリング!」

リング?はめろってことか?
もうなりふり構ってられねえ。
俺はポケットの中の、黒騎士の証を取り出し…

はめた―…

⏰:08/10/03 00:17 📱:SO903i 🆔:c.OFPYRQ


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194