溶けない僕等
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#1 [あに] 08/09/23 19:02
哀しい過去をもつ、
自殺志願者の彼と
死体愛好家の彼女
彼等は出会う
違い合う運命だとしても――…
>>2-3
#32 [あに]
そしてその回りには彼が着ていた血だらけのＹシャツや包帯が散らばっていた。
ベットを占領している彼は規則的に呼吸をし、顔色も先程よりは良くなっている。
――――…あの後。
:08/09/30 17:34 
:SH903i 
:pEi4TzN2
#33 [あに]
<font size="-1">
莎夜は彼を担ぎ２階にある自分の部屋まで運んだ。そして傷の手当を行ったのである。
必要以上の器具は揃っていたし(趣味で集めた)、この街で１番広大な病院の附属大学に(趣味の為)通う彼女にとっては至極簡単な事であった。
</font>
:08/09/30 17:35 :SH903i :pEi4TzN2
#34 [あに]
:08/09/30 17:36 :SH903i :pEi4TzN2
#35 [あに]
莎夜は彼を担ぎ２階にある自分の部屋まで運んだ。そして傷の手当を行ったのである。
必要以上の器具は揃っていたし(趣味で集めた)、この街で１番広大な病院の附属大学に(趣味の為、)通う彼女にとっては至極簡単な事であった。
:08/09/30 17:38 :SH903i :pEi4TzN2
#36 [あに]
莎夜はベットの脇にある椅子に座り、頬杖をつきながら彼の顔をまじまじと見つめた。
前髪に隠れて見えなかったが、素晴らしく整った顔立ちをしている。
:08/09/30 22:42 :SH903i :pEi4TzN2
#37 [あに]
小柄な顔。透き通るような白い肌。高めの鼻。小さめな紅い唇。長い睫毛。綺麗な二重。絹のように細く艶やかな黒髪…エトセトラ。
見れば見る程、美少年としか言いようがない。
:08/09/30 22:43 :SH903i :pEi4TzN2
#38 [あに]
(……勿体ない事をしてしまった)
死体となった頃に回収し、大学の実験室にあるカプセルに入れてしまえばどんな芸術品になっただろうか。
今更ながら、後悔の念が莎夜を襲う。
:08/10/02 18:03 :SH903i :ulGZfDxE
#39 [あに]
(……仕方ないか、助けちゃったし)
考えるのも面倒臭いと言うように彼女はそれ以上考えるのをやめた。
:08/10/02 18:04 :SH903i :ulGZfDxE
#40 [あに]
椅子から立ち上がり、一つ屈伸をしてから明日の為に寝る準備を始める。
雨は未だ降り続いていた。
:08/10/02 18:05 :SH903i :ulGZfDxE
#41 [あに]
:08/10/02 18:07 :SH903i :ulGZfDxE
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