恋...

ｷﾚｲ…それも事実だけど…

「ｷﾚｲだね…まぁ…
思いっき名前負けしてるけど!」

って素直に思った事を言ってみた。
すると、月野は耳まで真っ赤にして
あたしに言った。

「…るせぇよ……!
だから、お前の名前は何なんだよ!」

へぇ…月野…強がりなんだ…
可愛いとこあんじゃん!

「ｱﾊﾊｯ!月野強がってるし!!
あたしは花本夢姫。よろしくね～!」

あたしが笑いながら言うと

「月野とか…(笑)奏って呼べよ。」

不覚にもそんな奏にﾄﾞｷｯとした。

(さっきからﾏｼﾞうっさいし…心臓…ﾘｱﾙにﾔﾊﾞｲって………!!)

そんな事を思いながらも
平静を装って言った。
「わかった!奏ねっ!!じゃぁ、あたしも夢姫って呼んで!」

すると、
「了解!じゃ、早速だけど夢姫、どいてくれ。鍵、探してやるから。」

「あぁ!ｺﾞﾒﾝｺﾞﾒﾝ!頼むよっ!」

あたしが笑うと…

「夢姫…お前やっぱ笑え!
もう二度と俺様に泣き顔見せんなよ!」

そう言って豪快に笑う奏の優しさが嬉しすぎて涙が出そうになっていたときに…
「ﾌﾞｽ度が増すだろ。
ﾌﾞｽがさらにﾌﾞｽになるとか…悲惨すぎて見てらんねぇよ。｣

奏があたしの方を見ながらからかう。
あたしは恥ずかしくて…

「奏有り得ない!!!!最っっっ低!!!」

って怒鳴った。

そしたら奏が

｢嘘だよっ!んな怒んなよ!!可愛いんだから!｣

って頭を撫でながら言ってくれた。

あたしは
恥ずかしくて下を向いた。
そしたら奏が

「ありゃ?ﾏｼﾞで怒った?!!許せって!
あ、それと…あとちょっと待ってくんね?鍵、ぜってぇ見つけてやっから!!｣

って……

ﾔﾊﾞｲ…

恋………………なのかも……

このﾄﾞｷﾄﾞｷ…顔の火照り…
しばらく落ち着きそうにない
心臓……

これが… 恋?!

…………まさか…ね。
こんな短時間とか有り得ないから…
そう自問自答を繰り返していると、
奏が鍵を見つけてくれたらしい!

あ…ども…
あのて言います-ｯ←

恋...

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