私の一番欲しいもの
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#1 [ゆきんこ] 08/10/18 20:23
一流ブランドの服??
常に最新のやつね。
何億円の宝石??
私のが一番綺麗じゃないと。
最高級料理??
最近飽きてきたの。
お金??
たくさん持ってるわ。
私が持ってないもの??
そんなの無いわよ。
#31 [ゆきんこ]
男は珠里の顔を掴み少し上を向かせる。
「やっ…あなた誰!?
私をどうする気なの!?」
珠里は少し暴れながら、声を上げた。
「俺は狼我(ロウガ)や。」
男は珠里から手を話し言った。
「…名字は??」
:08/10/20 23:43
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:SxXeRK.o
#32 [ゆきんこ]
珠里は狼我を睨み付けながら眉をしかめる。
「あぁ??何言うとんねん。名字なんかあるかぁ!」
狼我は珠里の言葉に顔をしかめ、首を傾げる。
「あなた名字が無いの!?」
珠里は驚いたように言った。
「無いわっ!!
そんなもんあったらこんな暮らししとらん。」
:08/10/20 23:47
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:SxXeRK.o
#33 [ゆきんこ]
狼我は少し笑いながら昂堅に同意を求める様に、視線を向けた。
「なんや。お前は名字が有るっちゅーんか??」
昂堅は笑いながら珠里に問いかける。
「私は珠里。
川崎 珠里よ!!!」
珠里は強く言った。
「川崎ぃ??
なんや…変な名前。」
:08/10/20 23:52
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#34 [ゆきんこ]
狼我は驚いたように言った。
「なっ!?
名誉毀損よっ!!
私は川崎家の血縁者なのよ!?
あなた何かパパに言えば…」
珠里は次から次えと早口で言葉を発する。
「何言うとんねん…
アカン、昂堅。俺はもっとこう…気が利いて大人しい女がええわ。」
狼我は呆れた様に溜め息混じりで呟いた。
:08/10/21 00:02
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:mS5QE6lg
#35 [ゆきんこ]
:08/10/21 00:06
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#36 [ゆきんこ]
「あなた何てこっちから願い下げよっ!!」
珠里は眉を吊り上げ声を上げる。
「うるさい女やなぁ。
…って何やその石っ!!」
呆れていた狼我だが珠里の首に掛かる宝石を見て、目を丸くした。
「これは…黒真珠よ。」
珠里はそれを触りながら答える。
:08/10/21 17:03
:F904i
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#37 [ゆきんこ]
「ええ石や…
今まで見てきた中で一番やで。」
狼我は素早く珠里のいるベッドに腰を降ろすと、珠里の黒真珠をまじまじと見つめた。
「当たり前でしょ??
パパがくれた真珠よ??」
珠里は狼我が持つ真珠を勢い良く奪うと、見下すように言った。
「お前…一体何もんや??」
:08/10/21 17:08
:F904i
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#38 [ゆきんこ]
狼我は真剣な顔をしながら珠里の頬に手を添える。
「人を誘拐しといて誰ですって!?ふざけないで。」
珠里は添えられた手を弾くと、狼我に睨みを利かせる。
「ほんまに気ぃ強い女やなぁ…。」
狼我は弾かれた手を見ながら呟いた。
:08/10/21 19:49
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#39 [ゆきんこ]
「昂堅。ちょっとの間、席外しといてーや。」
狼我は笑いながら昂堅に言った。
「…はぃよ。」
昂堅は少し驚いた様な顔をした後、すぐに部屋を後にした。
「珠里…やったか??
俺は大人しい女が好っきゃねん。」
狼我は着ていた衣を脱ぎながら珠里に言う。
:08/10/21 19:55
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#40 [ゆきんこ]
「せやけど…
気ぃ強い女はめっちゃ嫌いやねんな??
特に…お前みたいなな!!」
狼我は突然顔つきを豹変させ、珠里を押し倒した。
「嫌っ!!!
やめてっ!お願いっ!!」
珠里は突然の事に顔を歪め、必死に悲願する。
「細い腕やなぁ。」
狼我はそう言って、珠里の両手を片手で押さえつける。
:08/10/21 20:03
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