*ドロップラブ*
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#1 [みい] 08/11/10 23:35
#43 [みい]
「都、絶対道迷って困ってるなー、て気付いてたんやけど、あんなこと言うた手前、どないして話し掛けよかって悩んでて」
情けない、って、悠が笑う。
「変な輩に声掛けられとんの見たら、さすがに体が勝手に動いたわ」
「じゃあ、さっきの人に感謝だね」
笑いながら言うと、生意気言うな、って小突かれた。
:08/11/11 00:21 :SH905i :5HJ58mkI
#44 [みい]
「…さっき、悪かったな。きついこと言うてもて」
「ううん、私こそごめんなさい」
私なんか、って勝手に拗ねていじけて、悠を責めて。
悪いのは私のほうだ。
「…あんな、嘘ついたことやねんけど、」
こほん、と悠が咳ばらいする。
:08/11/11 00:21 :SH905i :5HJ58mkI
#45 [みい]
「ちょっとでも多く、知りたかったから。それでつい…」
「へ?」
意味が分からず、ぽかんと口を開ける。
悠が大きく息を吸うのがわかった。
「好きやねん、都のこと。最初っからずーっと」
「……え」
「付き合ってくれへんかな?俺、結構男前って評判やで?」
:08/11/11 00:22 :SH905i :5HJ58mkI
#46 [みい]
悠がそんなことを言うから、つい吹き出してしまった。
「何笑とんねん。こっちは必死なんやぞ」
少し怒ったような声のするほうに手を伸ばす。
私の指先が触れたのは、恐らく悠の頬。
「ん、何?」
「悠の顔、見てるの」
:08/11/11 00:23 :SH905i :5HJ58mkI
#47 [みい]
悠は、ほなしっかり見てや、と言うと、私の手が届く位置までしゃがんでくれる。
「輪郭は、割とシャープだね」
「太ってへんからねー」
「目元は…二重だけど、ちょっと切れ長な感じ?」
「あ、それよう言われる」
クスクス笑いながら、悠の顔を見ていく。
:08/11/11 00:24 :SH905i :5HJ58mkI
#48 [みい]
「鼻は…うわ、結構高いね」
「言うたやろ?俺は男前やて」
はいはい、とあしらって私は指を滑らせる。
「次は、口……!?」
唇の形をなぞろうとした手が抑えこまれて。
自分の唇に、柔らかい温かさが生まれる。
:08/11/11 00:25 :SH905i :5HJ58mkI
#49 [みい]
「…口は、こないな感じ。ど?」
悠は重ねた唇を離すと、そんなことを聞いてくる。
「……ちょっと大きめ?」
「あんなあ、こういう時は真面目に答えるもんとちゃうの」
いつもと同じ時間、場所。
もうひとつ、「いつもと同じ」ができました。
:08/11/11 00:25 :SH905i :5HJ58mkI
#50 [みい]
「悠っ!」
「お、なんや元気やなー。ええことあったんか?」
それは、私を温かい優しさで包み込んで、いつも正しい道、光のある方向へ手を差し延べてくれる、
貴方の存在。
*end*
:08/11/11 00:26 :SH905i :5HJ58mkI
#51 [凛]
めちゃいい
頑張ってください
:08/11/11 15:04 :D905i :xQRL1OZE
#52 [ん◇◇]
(´∀`∩)↑age↑
:22/10/27 05:03 :Android :DE5DdzBs
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