ゆきうさぎ
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#1 [氷雨] 08/11/20 23:05
こんにちはっ!

─ゆきうさぎ─を開いて下さり有り難う御座います。



感想は此方にお願い致します。↓
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4076/


其れでは、お楽しみ下さいませ。

#2 [氷雨]
─ゆきうさぎ─

小さな頃、隣のお兄ちゃんと良く作りあいっこしたのはもう記憶の隅にうっすらと残っているだけ。

赤い瞳に、緑色の耳。

よく考えれば可笑しなうさぎさん。
けれど、あの頃は大切なお兄ちゃんが作ってくれた特別で何よりも愛しい存在だった。

翌朝は大抵、うさぎさんは居なくなっている。

⏰:08/11/20 23:19 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#3 [氷雨]
そのたびに泣いた。

居なくなってしまった愛しい存在を探して、あちこちを歩いた。


疲れて、とぼとぼした足取りで家に着くとお兄ちゃんが居る。

手にうさぎさんを乗せて。

「やっぱり、うさぎさんはお兄ちゃんが好きなのかな?」

⏰:08/11/20 23:22 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#4 [氷雨]
ゆきうさぎを撫でながらお兄ちゃんに尋ねた。

「…………、どうだろね…?」

お兄ちゃんは笑いながら、そう言った。
私はキョトンとした顔でお兄ちゃんを覗き込む。

「冬華[トウカ]はうさぎさんが好き?」

「うんっ!」
お兄ちゃんの質問に私は即答した。

⏰:08/11/20 23:29 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#5 [氷雨]
「それなら、冬華が大きくなったら、うさぎさんをプレゼントするね?」

うさぎさんをプレゼント?

冬華の中でうさぎさんは雪で出来たゆきうさぎの事。


「この子は冬華のじゃないの……?」

撫でているうさぎに視線を向けて、小さく呟いた。

⏰:08/11/20 23:33 📱:D704i 🆔:☆☆☆


#6 [ん◇◇]
↑(*゚∀゚*)↑

⏰:22/10/27 21:07 📱:Android 🆔:☆☆☆


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