メンソｰル

歩に亮かっこいいね
耳打ちしてみた

「うちも思った！」

さすが中学の時
付き合った男かぶるだけあって
タイプが似ている

連絡先を交換してもらうほど
友好的な性格でもなく
たわいのない話をして
皆帰って行った

その日の夜
恵が今日の男達の
１人が私と連絡を
取りたがっている
といわれ
亮だったらどｰしよう
と少しの期待があった

『……誰？』

「晃！連絡先教えといてもいい？」

期待は儚く散った

『あｰ……うん…別にいいよ～』

翌朝

受信ﾒｰﾙ
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
晃です！
＿＿＿＿＿＿＿＿＿
おはよ(^O^)/
昨日はど～もね(^O^)/

またみんなで遊ぼーよ

＿＿＿＿＿＿＿＿＿

亮も来るかな…

とか思う私て…
晃とのﾒｰﾙなのに
なんかやな感じ……
っても別に好きとか
言われたわけじゃないしね…いっか…

晃に返事を送り
学校へ行く準備を
始める

通学途中にある
コンビニに立ち寄るのが
日課になっている

「いらっしゃいませ～」

朝から元気な店員だな…

「あれ？由衣ちゃん？」
後ろから誰かに
声をかけられ振り返ると
『亮……君…』

正直運命って思った

「すっげ～偶然やな～」
女の子のような顔立ちで
朝から爽やかに笑う

『そｰだね!偶然!
私毎朝このコンビニ寄ってるの』

「まじで!俺いっつも
ここの少し行ったとこのコンビニ行ってたんだ!」
だから初めて会ったのか…

「今日からは毎朝このコンビニだな!」

毎日会えるじゃん
嬉しいんですけど!

「由衣ちゃん連絡先教えてよ♪」

『あっうん！』

嬉しい……
会ったばっかなのに
なんかすごい好きに
なったかもしれない…

昔からそう
私は面食いなの
顔さえよければって
言い方は悪いけど
ずっとそう思ってる

歌にもあるよね
見た目から入る恋なんて
夏風邪の次に質が悪い

ほんとそれ!って
思ってもやっぱ顔なんだよ

亮からのﾒｰﾙが
待ち遠しくて授業に
身が入らない……

「ゆ～い!今日ずっと携帯見てんね!」

高校でできた友達
綾子
『だって～めっｰちゃタイプの人と連絡先交換したんだもん!』