KUSARI13
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#1 [氷雨] 09/01/10 13:19
こんにちはっ
久しぶりの方も…
はじめましての方もっ
氷雨です。
久しぶりに小説を書いてみようと思います。
よろしくお願いします。
草薙 雹臥-クサナギ ヒョウガ-
└第3の鎖を所有する者
鷹薙 夂枸佐-タカナギ チクサ-
└第5の鎖を所有する者
#3 [氷雨]
「淤人ーっ!生まれたぞ!」
ある小さき村に大きな声が響く。
その声は嬉しそうで…苦しそうだった。
赤子が産まれたにも関わらず、あまり良い顔をしていない。
少し顔を歪めている。
:09/01/10 13:28 :P01A :wC.qEt4M
#4 [氷雨]
「産まれたかっ!!男か?女か?」
淤人は有喜揚々とした表情で叫んだ男に聞いた。
男は苦い顔をした。
「男……だ…、淤人…良く聞け」
途切れる声に違和感を覚えた。
:09/01/10 13:33 :P01A :wC.qEt4M
#5 [氷雨]
普通ならば、この男ならば…
赤子が産まれたと聞くと村の皆を起こしに走る。
皆で祝おうっ!
そう言って村を走り回る男だ。
それなのに、今はどうだ。
赤子が生まれ苦い顔をしている。
:09/01/10 13:39 :P01A :wC.qEt4M
#6 [氷雨]
「どうした…?」
恐る恐る尋ねた。
聞いてはいけない、そんな気がした。
男は重々しく口を開く。
「淤人…お前の…」
それだけ言って言葉を止める。
それ程に深刻な状態なのかと立ち上がろうとした瞬間。
:09/01/10 16:45 :P01A :wC.qEt4M
#7 [氷雨]
「お前の息子は鎖人だ」
男は、はっきりとそう言った。
なんと言った…?耳でも悪くなったか?
むしろ…悪くなっていて欲しかった。
「鎖人だと……?」
俺の息子が?どうして?何故?
:09/01/10 23:19 :P01A :wC.qEt4M
#8 [氷雨]
血の気が引くとはこの事か…
淤人は初めての感覚に戸惑った。
待ちわびた愛する女との愛しい子供。
何度腹を撫で、話し掛けた事だろう。
その愛しい子供が…息子が鎖人…
:09/01/10 23:40 :P01A :wC.qEt4M
#9 [氷雨]
ハッと妻の事が頭を過る。
「咲也子はっ!?」
素早く立ち上がると走り出した。
後ろで男が叫んでいる。
「まだ眠っているっ!」
そう聞こえ、安堵した。
妻にどう話せばよいか…
:09/01/10 23:49 :P01A :wC.qEt4M
#10 [氷雨]
今はまだ夜。
朝には目が覚めるだろう。
それまでに考えておかないといけない。
生まれた息子は鎖人だと…
伝える言葉を…
淤人は呪った。運命を。
鎖人を…──
:09/01/10 23:55 :P01A :wC.qEt4M
#11 [氷雨]
《鎖人》──
鎖を持ちて宝を守護する者
それは勇者のように崇められ、神の僮とされる。
宝を盗もうと考える者を排除し、時には死を覚悟しなければいけない程の妖しが襲う事もある。
他の者より何倍もの身体能力、知力、魔力。
全てがずば抜ける。
:09/01/11 00:06 :P01A :SjjqJBoA
#12 [ん◇◇]
↑(*゚∀゚*)
:22/10/27 21:08 :Android :DE5DdzBs
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