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#25 [蛍火]
「あ…あぁすまん、人違い」
男はようやく手を離すと私をまじまじと見てきた
「あんた名前は?」
は…?見ず知らずの他人に名前言う訳ないじゃない
「なんでですか?」
「いいから名前」
「教える必要ないですよね」
「なんで?早く名前」
「………」
「聞いてんだけど」
し つ こ い !
なんなの本当に
新手のナンパ?
こういうのは無視に限る
:09/01/29 19:19 :auCA3C :S4zYO/GE
#26 [蛍火]
見てくれてる人とか…いますかね(´・ω・`)
:09/01/29 19:20 :auCA3C :S4zYO/GE
#27 [蛍火]
私はもう一度
男の顔を睨みつけ走り出した
「あっ…おい!」
男の声が聞こえたが振り返らずそのまま仕事場まで走った
はぁっ…はぁ…
疲れた…
これから余計疲れる行為をするというのに、、、
:09/01/29 19:35 :auCA3C :S4zYO/GE
#28 [蛍火]
「遅いぞ!葵!」
仕事場に着くと店長に怒鳴られた
「…すみません」
「とりあえず一本入って客待たせてるから、さっさと着替えて行け」
私は店にあるドレスを手にとり着替えメイクを濃くした
:09/01/30 10:33 :auCA3C :8O6TFm.Y
#29 [蛍火]
さすがにジーンズとパーカーで仕事は出来ない
ピンクのドレスに身を包むと、この体は商売道具へと変わる
部屋の前に着き軽くノックをする
コンコン…
「どうぞ〜」
ガチャ
「大変お待たせしました。葵です。」
40代後半くらいだろうか
軽いメタボぎみの客は
もう既にベッドの上でパンツ一枚になっている
:09/01/30 12:55 :auCA3C :8O6TFm.Y
#30 [蛍火]
私の体を上から下まで舐めるように見ると私に近付いてきた
「葵ちゃん遅かったねぇ
おじさん待ちくたびれちゃったよぉ〜」
気持ち悪い
何度抱かれても
やはりヤる前は抵抗がある
これは仕事だ
私には金が必要なんだ
大丈夫、何も怖くない
:09/01/30 13:11 :auCA3C :8O6TFm.Y
#31 [蛍火]
私は目を閉じ深く深呼吸をして自分に言い聞かせた
よし、
目を開き客を見つめる
―――演技
……スタート
:09/01/30 13:15 :auCA3C :8O6TFm.Y
#32 [蛍火]
「待たせちゃってごめんなさい…」
しゅんとした表情で上目使いで客を見上げる
「いいんだよぉ〜
葵ちゃんに会えるならいくらでも待つさ…ハァ…ハァ」
客は息を荒くして私の腰に手を回すと自分の股関を押しつけてきた
「あんッもう硬くなってる〜」
「ハァ…ハァ
葵ちゃんに早く入りたいみたいだねぇ…ハァッ」
そして首筋に顔をうずめ胸を揉み始めた
「柔らかいねぇ」
腰に回した手は背中をまさぐりドレスを脱がそうとする
:09/01/30 13:48 :auCA3C :8O6TFm.Y
#33 [蛍火]
「あっまだダーメ、ベッドでしよ?」
私は可愛らしく言うと
焦る客の手をそっと払いベッドへ歩き出した
「葵ちゃん」
後ろから抱き締められ
そのままベッドに押し倒される
望実…
いい子にしてるかな
ちゃんと眠れたかな
犯されながら考えるのは娘のことばかり
:09/01/30 14:18 :auCA3C :8O6TFm.Y
#34 [蛍火]
自分の欲求を満たす為に金を払う客
自分の体を商売道具にし金を稼ぐ私
同じだ
この腐った客と私も同じくらい腐ってる
こんな汚い方法でしか望実を育てられない
こんな汚れた母をもって望実は幸せなのかな
こんな汚れた私に手を差し伸べてくれる人はいるのかな
:09/01/30 14:35 :auCA3C :8O6TFm.Y
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