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#176 [蛍火]
 
「ほら早く言えよー」

「えっ…あぁ…」

うぅ…
やっぱり乗らなきゃいけないのか…

これ以上運転手さんに困らす訳にもいかないし

しょうがないか…

結局私はタクシーに乗って帰ることになった
 

⏰:09/02/05 12:35 📱:auCA3C 🆔:oUf1kJbM


#177 [蛍火]
 
なんだかなぁ…

そういえば
こんなに男と仕事以外で喋るのっていつぶりだろう

もう何年も話してない

なのに自然と普通に会話出来てる

不思議…

ふと隣にいる翼を見ると携帯をピコピコと忙しそうに打っている
 

⏰:09/02/05 13:00 📱:auCA3C 🆔:oUf1kJbM


#178 [蛍火]
 
よく見れば結構良い顔立ちをしている

男は整った顔でも虐められたりはしないんだろうな

女の嫉妬は怖い
私も男だったら良かったのに

そんなくだらないことを考えていると
翼が私の視線に気付いた


「なーに?惚れちゃいましたかー?」
 

⏰:09/02/05 13:34 📱:auCA3C 🆔:oUf1kJbM


#179 [蛍火]
 
「ばっかじゃないの」

「黙れウーロン茶」

「………」

それからまた言い合いが始まったのは言うまでもなく

そしてあっという間に家に着いた

しかし翼は全く降りる様子がない
このまま乗って帰るんだろう

「はいお金」

私は翼に乗った分の金額を差し出した

⏰:09/02/05 14:11 📱:auCA3C 🆔:oUf1kJbM


#180 [蛍火]
 
「あ?いらねーよ」

「自分の分は自分で払う」

「俺行くとこあるし、お前はオマケだから払う必要ねーの」

「オマケ!?」

「じゃあのー」


バタン…ブゥーン…


「…………」

翼はニコニコ笑いながら
手を振り行ってしまった
 

⏰:09/02/06 09:45 📱:auCA3C 🆔:3AjXiBTQ


#181 [蛍火]
 
あーもう
あの男も翼も勝手すぎる!

まぁいいや…

やっと家だしタクシーだったからいつもより早く着いた

ドアノブに鍵を差し込み静かに開ける

「ただいまぁ」

私は小声でただいまを言うと
真っ直ぐ布団へ向かった
 

⏰:09/02/06 09:56 📱:auCA3C 🆔:3AjXiBTQ


#182 [なる]
面白いです^ω^
頑張ってください

⏰:09/02/06 10:19 📱:D904i 🆔:Ojq/DkUg


#183 [蛍火]
 
布団には望実が可愛い寝息を立てて眠っていた

柔らかい茶色がかった髪をそっと撫でる

一緒に寝てあげられなくてごめんね

罪悪感ばかりが私を責める

望実の手を握りながら
私も眠りについた
 

⏰:09/02/06 12:27 📱:auCA3C 🆔:3AjXiBTQ


#184 [蛍火]
なるさん

ありがとです(^^)★

⏰:09/02/06 12:28 📱:auCA3C 🆔:3AjXiBTQ


#185 [蛍火]
 
そして3日が経ち

今日は木曜日



「なんで……」

「なにが?」

仕事用のメイクとドレスを着た私の前にいるのは

来るはずのないあの男…。
 

⏰:09/02/06 12:47 📱:auCA3C 🆔:3AjXiBTQ


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