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#86 [蛍火]
「よく分かってるじゃん」
私の抵抗がなくなると男も抱き締める力を弱めた
そして私の首筋に顔を寄せる
私このまま抱かれちゃうのかな
断ったからだよね
やっぱり男は性欲の塊なんだ
ヤる事しか頭にないんだ
:09/02/02 10:28 :auCA3C :xDDY4smc
#87 [蛍火]
やなさん
ありがとです
(*´・ω・`*)!
:09/02/02 10:29 :auCA3C :xDDY4smc
#88 [蛍火]
男の唇が首筋をなぞる
そして首筋から鎖骨へゆっくりと移動する
腰に置いてある男の手はとても温かかい
今まで私を抱いてきた男とはどこか違う
私の冷たさも包み込むような
そんな温かさ
嫌だ、触らないで
こんな温かさ求めてない
―――――やめて
:09/02/02 13:33 :auCA3C :xDDY4smc
#89 [蛍火]
ふと、男が顔を上げた
私と目が合う
「ねぇ」
「…何ですか」
男は私の耳に髪をかけ
「なんで泣いてんの」
そう耳元で言うと私から離れた
:09/02/02 13:51 :auCA3C :xDDY4smc
#90 [蛍火]
「え…」
私が泣いてる…?
とっさに自分の頬を手で触り確かめた
手には光る水滴
…どうして
どうして私泣いてるの?
今まで仕事で泣いた事なんかなかったのに
:09/02/02 15:02 :auCA3C :xDDY4smc
#91 [蛍火]
カチッ
男は再び煙草を取り出し
ライターで火をつけた
「あんた何歳?」
「え…あ…18です」
ぼーっと突っ立っていた私は
我にかえり急いで涙を拭いた
「若…20後半かと思った」
はあ!?なんて失礼な
確かによく年上に見られるけど
そんな上に見られたことないし!
「老けてるんです。すいませんね」
:09/02/02 15:26 :auCA3C :xDDY4smc
#92 [蛍火]
「確かに」
この野郎…
普通そんなことないとか言うんじゃないの?
まぁ別にいいけどさ
気にしてないし、多分
男は私から視線を外すと
携帯でどこかに電話をかけ始めた
:09/02/02 16:01 :auCA3C :xDDY4smc
#93 [蛍火]
「あー、今から行くから」
え…電話それだけ?短っ
男は電話を切ると緩めたネクタイを締め立ち上がった
ん?もう帰るのか?
でもまだ時間はあるし…
「次いつ?」
「はいっ?」
「だから次入んのいつなんだよ」
:09/02/02 16:38 :auCA3C :xDDY4smc
#94 [蛍火]
「なんであなたに」
「いいから早く」
早くって言われても何で教えなくちゃいけないんだ
「今週木曜日」
男に急かされしぶしぶ答えた
「ん.じゃ俺帰るから」
「えぇっ!?」
「なんすか」
:09/02/02 16:56 :auCA3C :xDDY4smc
#95 [蛍火]
男は部屋のドアノブに手をかけたまま振り返った
「えっと、そのヤらないんですか?
何もしないで帰るなんて
有り得ないです」
そう、欲求を満たさずに帰るのはおかしすぎる
「あんたヤりたいの?」
:09/02/02 17:34 :auCA3C :xDDY4smc
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