漆黒の夜に君と。[BL]
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#137 [ちか]
その力はすごく強くて、俺は咄嗟に恭弥の手をどけた。



なんなんだよ・・。
無視したり、
いきなり怒ったり..

勝手すぎるんだよ・・―っ


なぜかまた胸が軋んだ。

⏰:09/02/04 22:29 📱:P906i 🆔:2CiSMaGI


#138 [ちか]
また身体が熱くなる。
さっきより胸が苦しくなる。


「―――・・・んで、」

「え?」

「なんでアンタはそう勝手なんだよっ!!!!」


俺は恭弥を睨みつけて言った。
突然の反論に驚いているのか恭弥は目を丸くしていた。

⏰:09/02/04 22:40 📱:P906i 🆔:2CiSMaGI


#139 [ちか]
「無視したり、急に怒ったり・・・勝手すぎるんだよっ!!!」

一度込み上げて来た感情は止まる事をしらない。

「無視?なんの事?」

「とぼけんなよ!!
体育の時も廊下の時もっ・・――!!」

今さらとぼけるなんて酷いじゃん・・
そうやって俺をいい様に利用して・・・――っ

⏰:09/02/04 23:02 📱:P906i 🆔:2CiSMaGI


#140 [ちか]
「ズルいんだよっ・・――!!」

そう言って俺は恭弥の胸を強く叩いた。

視界がぼんやりと滲んだ。


無視されてから一日中頭はコイツの事でいっぱいで。
苦しくて、辛くて。


これじゃまるで、
“片思い”でもしてるみたいだ‥‥――

⏰:09/02/04 23:12 📱:P906i 🆔:2CiSMaGI


#141 [ちか]
言いたい事を吐き捨てるように言い終わると、俺は恭弥の顔を恐る恐る見た。



恭弥はまだ驚いた顔している。
が、すぐにその表情は笑顔へと変わった。
そして、



ひょいっ

⏰:09/02/05 00:09 📱:P906i 🆔:3G19hwBE


#142 [ちか]
「わっ!?!?」


突然冥をお姫様抱っこのような形で抱き抱えた。


「思ったより軽いんだね。」


そう言って車に乗せると、「いつもより出来るだけ早く着くようにして。」と言い、車を出させた。

⏰:09/02/05 00:13 📱:P906i 🆔:3G19hwBE


#143 [ちか]
っな・・・、
コイツまた強引にっ・・―


しかもお姫様抱っこって!!

俺がなんで怒ってるのか、まるで伝わってない!!




・・て言うか、絶対さっきより機嫌よくなってる!!!!

⏰:09/02/05 00:30 📱:P906i 🆔:3G19hwBE


#144 [ちか]
(もう知らねーっ!!)


俺は心の中でそう叫んで、プイっと顔を窓の方に向けた。




沈黙の中、車は行きしなより3倍も4倍も早く黒羽家に着いた。

⏰:09/02/05 00:38 📱:P906i 🆔:3G19hwBE


#145 [ちか]
家の前に着くと、恭弥は俺を引っ張り車から降りた。

「離せっ!!離せってば!!!!」

「・・・・・・。」


なんの応答もないまま、恭弥はただ俺を引っ張って歩いていく。


強く握られた手首が少し痛い。

⏰:09/02/05 01:00 📱:P906i 🆔:3G19hwBE


#146 [ちか]
玄関でのメイドと執事の出迎えに見向きもせず、だだっ広い廊下を早歩きで通りすぎ、階段を上がって。



ガチャッ





着いたのには俺の部屋・・?

⏰:09/02/05 01:00 📱:P906i 🆔:3G19hwBE


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