漆黒の夜に君と。[BL]
最新 最初 全
#153 [ちか]
「‥‥、そうかもしれない。」
眉間にシワを寄せ、ため息を吐いて呟いた恭弥のその言葉の意図が分からなくて、俺はただただそいつを見上げた。
少しして、また恭弥は俺を見据えて口を開く。
「さっき、お前があんまり可愛い顔をするから・・・
独り占めしたくなった。」
そう言って恭弥は視線を俺から斜め下へ落とすと、自分の前髪をクシャリと握った。
:09/02/05 23:41 :P906i :3G19hwBE
#154 [ちか]
全身が一瞬で熱くなるのがわかった。
心臓が五月蝿い位
高鳴っている事も。
そして、悔しいほどときめいてしまった事も。
:09/02/05 23:58 :P906i :3G19hwBE
#155 [ちか]
「だから早くココに着いてほしかったんだ。
あの場所じゃ、みんながお前の顔を見れただろ?
それがたまらなく嫌で‥。」
恭弥はそう続けて、また俺の方に向き直った。
顔は少し赤らんでいて、それを隠す為なのか片手は口元を隠していた。
:09/02/06 00:21 :P906i :ched2wCU
#156 [ちか]
なんで。
なんでそんな顔をするんだよ。
そんな目で見られたら、
剃らせなくなる。
そんなこと言われたら、
抑えてた気持ちも
膨らむばっかりで・・――っ
:09/02/06 00:36 :P906i :ched2wCU
#157 [ちか]
「やっぱりズルいよ‥―」
今自分がどんな表情(カオ)を痛い程分かるから、出来るだけ俯いてそう呟いた。
どう伝えたらいいんだろう。
少しのことですごく胸が苦しくなって、だけどほんの少しのことでときめいてしまうこの感情を。
:09/02/06 21:39 :P906i :ched2wCU
#158 [ちか]
>>157訂正
今自分がどんな表情を痛い程分かるから
└→×
今自分がどんな表情をしているか痛い程分かるから
└→○
すいません><
:09/02/06 22:00 :P906i :ched2wCU
#159 [ちか]
恭弥はゆっくり俺の方に歩いてくると、俺の身長に合わせるように床に膝をつけた。
「それから、さっきの‥無視が云々てやつも。
したつもりはないけど、お前がそれで傷ついたなら謝る。
だから顔あげてよ、冥。」
そう言って俺の頬に優しく触れた。
:09/02/06 22:16 :P906i :ched2wCU
#160 [ちか]
コイツの声はまるで魔法みたいだ。
甘く囁かれると、勝手に
身体が動いてしまう。
神経の全てがその声を
もっと求めてしまう。
:09/02/06 22:27 :P906i :ched2wCU
#161 [ちか]
俺はゆっくりと顔をあげた。
目の前には漆黒のきみが俺を真っ直ぐに見つめてる。
それだけで全身は更に熱くなった。
:09/02/06 22:41 :P906i :ched2wCU
#162 [ちか]
「機嫌は治ったかな?」
そう言って恭弥は悪戯に笑う。
「うるさ・・‥、んン..//」
言い返そうとしたけど遮られて唇を奪われた。
:09/02/06 22:59 :P906i :ched2wCU
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194