漆黒の夜に君と。[BL]
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#273 [ちか]
ピピピッ‥ピピピッ‥
体温計が機械的な音を響かせた。
「熱あった?」
カーテンを開けて先生が顔を覗かせる。
体温計に目をやるとわずかながら微熱だった。
「微熱だけど上がるかも知れないしゆっくり寝てなさいね。先生、ちょっと用があって出るから。」
先生はそれだけ言って保健室を出ていってしまった。
:09/02/16 20:29 :P906i :kedn8OFA
#274 [ちか]
静まり返る保健室。
ドクドクと脈打つ音が余計に大きく聞こえてくる。
「ん‥――、」
隣から聞こえてきたのは恭弥の声。
(コイツ起きないうちにここから出よ…っ)
俺はソロリとベッドを降りてカーテンを開けた。
:09/02/16 20:34 :P906i :kedn8OFA
#275 [ちか]
が、俺はそこから立つ事も出来ずに停止した。
「ん…冥?…おはよう‥」
寝ぼけた顔で目をこすりながら呟く恭弥。
どうやらさっき起きたみたいで、カーテンを開けて起き上がろうとしていたみたいだ。
:09/02/16 20:41 :P906i :kedn8OFA
#276 [ちか]
「お、おは、おはよっ!!」
何動揺してんだ俺っ!!//
「なんで冥がここに…?
あれ、僕寝ぼけてる…?」
グイグイと俺の顔を確かめるように近づいてくる。
恭弥の手が俺の頬に触れた瞬間、俺はオーバーヒート。
:09/02/16 20:47 :P906i :kedn8OFA
#277 [ちか]
「あ、やっぱり冥だ。
こんな処で何してるの?」
優しく微笑みながら囁かれる甘い声に俺は身動きがとれない。
「…僕と遊びに来たの?」
優しい笑みは怪しい笑みへと変わり、恭弥は俺のベッドにスルリと滑り込んできた。
:09/02/16 21:46 :P906i :kedn8OFA
#278 [ちか]
「な、なにしてんだよっ!!
ひゃあっ…!!///」
首筋を這う生暖かい感触に、俺は思わず熱っぽい声をあげた。
「クスッ気持ちいいの…?」
そう囁いて耳を甘噛みされ、俺はさらに声を漏らした。
:09/02/16 21:57 :P906i :kedn8OFA
#279 [ちか]
「違っ!!!///んっ…!!//」
否定しようと口を開いた瞬間、恭弥の舌が滑り込んできた。
絡みつく舌に俺は吐息混じりの声を辺りに響かせる。
その激しさにうまく息が出来ない。
暫くして離された唇からは糸が引いていてなんとも厭らしかった。
:09/02/16 22:27 :P906i :kedn8OFA
#280 [ちか]
「ハァッハァッ…――///」
恭弥は頬を真っ赤に染める俺を見て、満足げに微笑んだ。
「次はどうしてほしい?」
コイツはいつも俺がその声に弱い事を知ってて、わざと甘く囁くんだ。
俺はそれが悔しくて下唇をギュッと噛んだ。
:09/02/16 23:00 :P906i :kedn8OFA
#281 [ちか]
「…冥が言わないなら、僕の好きなようにするよ。」
少しムッとした顔でそう呟くと、俺の両手首を押さえ込んだ。
それと同時にシャツ越しから俺の突起に吸い付いた。
「んぁっ!!///ハァッ…!!//」
喘げば喘ぐほど恭弥の愛撫は激しくなっていく。
:09/02/16 23:24 :P906i :kedn8OFA
#282 [ちか]
「やめっ…ろ!!ハァッんン//」
「やだ。」
『やだ』って……。
てめえはガキかっ!!!!
怒りとその激しさにおかしくなりそうだ。
必死に捕まれている手を動かそうとするが、恭弥はびくともしない。
:09/02/16 23:53 :P906i :kedn8OFA
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