漆黒の夜に君と。[BL]
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#524 [ちか]
「やったあ!!」
いい機械だ。
ちゃんと店長に挨拶して、お礼を言おう。
ついでにこのギャップの激しい奴とも離れられて好都合だ。
「俺も一緒に行く…っ!!」
喜ぶ俺とそれを見て微笑む恭弥の間を割って入るような声。
:09/03/10 00:50 :P906i :iBV6D6kI
#525 [ちか]
「優里、お前はダメだ。」
なんの躊躇もなく恭弥は優里を見据えてそう言った。
「なんでコイツは良くて俺はダメなんだよっ!!!!」
「それはお前が一番良く分かってるだろ?」
「でも…っ「優里。」
いつもは優しく慰めるように言う筈なのに、この時は違った。
優里の言葉を遮って、最後までOKを出さなかった
:09/03/10 00:55 :P906i :iBV6D6kI
#526 [ちか]
「兄貴の馬鹿…―っ!!!!」
吐き捨てるようにそう言って優里は部屋を飛び出していった。
部屋に流れ出す沈黙。
恭弥もそれをかき消すように、
「じゃあ、下で待ってるから。」
と微笑んでドアを閉めてしまった。
だけど、なんでそんな悲しそうに笑うんだろう…
:09/03/10 14:45 :P906i :iBV6D6kI
#527 [ちか]
下に降りていくと、黒いスーツを身に纏った恭弥が居た。
スラリとした身体つきによくに合っていて、つい見とれてしまった。
あの漆黒の夜を思い出して。
:09/03/10 15:12 :P906i :iBV6D6kI
#528 [ちか]
「冥?」
名前を呼ばれて、俺は我に返った。
「ほわ?!?!なに?!」
あー…また変な声出してしまった…
「クスッ、行こっか。」
笑われた事が少し恥ずかしくて、俺は小さく頷いた。
:09/03/10 15:24 :P906i :iBV6D6kI
#529 [ちか]
久しぶりにまたあの長いリムジンに乗った俺は、なぜか緊張して畏(カシコ)まってしまった。
「クスッ、なんで固くなってるの?」
「だって、なんか…」
いろいろ思い出すし…
恭弥は俯く俺を見て、ふふっと笑うと優しく頭を撫でた。
:09/03/10 15:49 :P906i :iBV6D6kI
#530 [ちか]
「子供扱い…するな…//」
「冥は素直じゃないね。」
この余裕な表情がムカつくんだよ‥っ///
俺は照れ隠しに、撫でられる手をはらいながら話題を変える事にした。
「て、て言うか、なんで優里連れて来なかったの?別にあんな厳しくする事ないのに。」
:09/03/10 16:08 :P906i :iBV6D6kI
#531 [ちか]
そう言って恭弥の顔にチラリと目をやると、そこには哀しげな表情(カオ)があった。
「ごめん、俺…っ、そんな顔させるつもり無かったんだけど‥‥、」
俺は慌てて言葉を付け足した。
「や、冥は何も悪くないよ。謝らないで?」
そう言ってまた作られる哀しげな笑顔。
:09/03/10 16:28 :P906i :iBV6D6kI
#532 [ちか]
何も言えなくなる。
そんな顔されたら‥‥
俺まで哀しくなる…
恭弥は俺の表情が曇っていくの見て、こう問いかけた。
「冥は…優里がなんでカナダに住んでたと思う?」
:09/03/10 16:33 :P906i :iBV6D6kI
#533 [ちか]
>>532訂正
曇っていくの見て×
曇っていくのを見て○
すいません><
:09/03/10 16:34 :P906i :iBV6D6kI
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