漆黒の夜に君と。[BL]
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#45 [ちか]
「悪いけど、君・・退学かもね。」


冷たく笑う恭弥に背筋が凍った。


「お、お願いします・・!!
俺、なんでもしますから!!退学だけは・・」


「んー、まあ理由によっては見逃してあげる。」

「本当に?!」

「うん。理由によっては、だけどね。」

そう言ってまたにっこりと笑った。

⏰:09/02/02 16:47 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#46 [ちか]
俺は自分のおける状況を全て話した。


「‥‥ふーん。それで?」

「え・・だから俺、働かないと生活していけなくて・・、普通のバイトじゃ経済的にやってけなくて・・」


「んー。それだけじゃあ、・・ねえ..」

「そんな・・」


予想外の反応に俺は肩を落とした。

_

⏰:09/02/02 17:02 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#47 [ちか]
「さっき..なんでもするって言ったよね・・?」


恭弥はそう言って怪しく微笑んだ。

「え、あ、はい・・」


「じゃあ交換条件で見逃してあげるよ。」

「交換・・条件・・?」

「恭弥様、本当に時間が・・」

「あ、そうだった。
日下君、続きは中で。」

「なか??」


意味が分からなくて聞き返した瞬間、車のライトが路地裏を照らした。

⏰:09/02/02 17:46 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#48 [ちか]
「こっち。」

「へ?!ちょっと・・―!!」


恭弥は俺の手首を掴んで路地裏を出た。


「うわ・・――!」


目の前に伸びる長い車。

「恭弥様、お急ぎください。」

そう言って、黒いスーツの人が車のドアを開けた。

⏰:09/02/02 17:50 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#49 [ちか]
「うん。ごめんね。」

そう言って恭弥は俺の手首を掴んだまま車に乗り込もうとする。

「ちょっ、俺まだ店が・・――」


そんな俺の声を無視しているのか、聞いてないのか、そのまま俺は無理矢理車に乗せられた。



車は静かに走り出した。

⏰:09/02/02 17:53 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#50 [ちか]
「お、俺、まだ勤務中なんですけど・・!!」


「あ、そう言えばそうだったね。」



そうだったね、って・・―
こいつ、なんなんだよ!!

⏰:09/02/02 17:59 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#51 [ちか]
感覚がおかしいって言うか、なんて言うか。


俺は車内を見渡してみた。


車とは思えない内装。
まるで一つの部屋みたいだ。
装飾品はシンプルだけど、高級感が漂ってる。

さっきも億が云々とか言ってたし・・


金持ちとは聞いてたけど、ここまですごいとは・・。

⏰:09/02/02 18:04 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#52 [ちか]
「で、さっきの続きだけど。」


「ふえ!!?あ、はい!」

内装に見とれていた俺は、慌ただしく返事をした。


「あはは。君面白いね。」

「ど、どーも・・」


_

⏰:09/02/02 18:08 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#53 [ちか]
「で、交換条件の件なんだけど、学校には言わないあげる。」


「本当ですか?!
ありがとうござ・・「その代わり、」


俺の言葉を遮って、恭弥は話を続けた。

⏰:09/02/02 18:10 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#54 [ちか]
「その代わり・・??」

「君にはあの店を辞めてもらうよ。」

「え、それだけじゃ生活出来な・・「それは大丈夫。」

や、大丈夫じゃないんだよっ!!





「君には今日から家に住んでもらうから。」

⏰:09/02/02 18:17 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


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