漆黒の夜に君と。[BL]
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#47 [ちか]
「さっき..なんでもするって言ったよね・・?」
恭弥はそう言って怪しく微笑んだ。
「え、あ、はい・・」
「じゃあ交換条件で見逃してあげるよ。」
「交換・・条件・・?」
「恭弥様、本当に時間が・・」
「あ、そうだった。
日下君、続きは中で。」
「なか??」
意味が分からなくて聞き返した瞬間、車のライトが路地裏を照らした。
:09/02/02 17:46 :P906i :XnrBx5q.
#48 [ちか]
「こっち。」
「へ?!ちょっと・・―!!」
恭弥は俺の手首を掴んで路地裏を出た。
「うわ・・――!」
目の前に伸びる長い車。
「恭弥様、お急ぎください。」
そう言って、黒いスーツの人が車のドアを開けた。
:09/02/02 17:50 :P906i :XnrBx5q.
#49 [ちか]
「うん。ごめんね。」
そう言って恭弥は俺の手首を掴んだまま車に乗り込もうとする。
「ちょっ、俺まだ店が・・――」
そんな俺の声を無視しているのか、聞いてないのか、そのまま俺は無理矢理車に乗せられた。
車は静かに走り出した。
:09/02/02 17:53 :P906i :XnrBx5q.
#50 [ちか]
「お、俺、まだ勤務中なんですけど・・!!」
「あ、そう言えばそうだったね。」
そうだったね、って・・―
こいつ、なんなんだよ!!
:09/02/02 17:59 :P906i :XnrBx5q.
#51 [ちか]
感覚がおかしいって言うか、なんて言うか。
俺は車内を見渡してみた。
車とは思えない内装。
まるで一つの部屋みたいだ。
装飾品はシンプルだけど、高級感が漂ってる。
さっきも億が云々とか言ってたし・・
金持ちとは聞いてたけど、ここまですごいとは・・。
:09/02/02 18:04 :P906i :XnrBx5q.
#52 [ちか]
「で、さっきの続きだけど。」
「ふえ!!?あ、はい!」
内装に見とれていた俺は、慌ただしく返事をした。
「あはは。君面白いね。」
「ど、どーも・・」
_
:09/02/02 18:08 :P906i :XnrBx5q.
#53 [ちか]
「で、交換条件の件なんだけど、学校には言わないあげる。」
「本当ですか?!
ありがとうござ・・「その代わり、」
俺の言葉を遮って、恭弥は話を続けた。
:09/02/02 18:10 :P906i :XnrBx5q.
#54 [ちか]
「その代わり・・??」
「君にはあの店を辞めてもらうよ。」
「え、それだけじゃ生活出来な・・「それは大丈夫。」
や、大丈夫じゃないんだよっ!!
「君には今日から家に住んでもらうから。」
:09/02/02 18:17 :P906i :XnrBx5q.
#55 [ちか]
「家(ウチ)って、どこの・・」
「僕の家に決まってるじゃない。」
そう言って余裕の笑みを浮かべる恭弥。
「えぇえぇ?!?!?!」
俺の思考は停止。
だって意味分かんないし!!
:09/02/02 18:21 :P906i :XnrBx5q.
#56 [ちか]
「もちろん生活面も全てこっちがみるよ。
それなら問題ないでしょ?」
問題ないって・・
あんたの考え方に問題あるだろっ!!!
「そんな急に・・―」
「じゃあ、退学でもいいの?」
:09/02/02 18:25 :P906i :XnrBx5q.
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