漆黒の夜に君と。[BL]
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#613 [ちか]
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 第四話 噂の女


 

⏰:09/03/12 17:52 📱:P906i 🆔:pF033Bmg


#614 [ちか]
あれから俺達はあの嵐のような2日間が嘘のように、平和な毎日を送っていた。

好きな人と共に過ごしていく平和な毎日。

しかし、それも長くは続かないことを俺は心の何処かで気づいていた。


それはじんわりと湿気のただよう6月のこと‥――

⏰:09/03/12 18:02 📱:P906i 🆔:pF033Bmg


#615 [ちか]
「日下‥‥‥―――」

「先生‥‥――」

見つめあう俺と英語の高橋先生。




雨の音が響く教室には俺達しか居ない。

⏰:09/03/12 18:08 📱:P906i 🆔:pF033Bmg


#616 [ちか]
「日下‥‥――頼む‥」

先生の潤んだ目と掠れた声がが俺に罪悪感をもたらす

でも‥――

「先生‥‥俺‥‥―――出来ません‥」

小さく呟く。
辛くて先生の顔が見れない。

⏰:09/03/12 20:09 📱:P906i 🆔:pF033Bmg


#617 [ちか]
「なんでた…っ?!
俺はずっとお前に…っ」

「わかってます!!……それは分かってます‥‥―――でも俺には‥‥。」


先生、俺、先生の気持ちはすっごく嬉しいよ。

でもこればっかりは‥―


「だったらなんで‥―っ」

⏰:09/03/12 20:18 📱:P906i 🆔:pF033Bmg


#618 [ちか]





「答えが一つも
  合ってないんだ…?」




⏰:09/03/12 22:05 📱:P906i 🆔:pF033Bmg


#619 [ちか]
「それはやっぱり、俺の頭が悪いからじゃないですかねえ…。」

シャーペンをくるくると回しながら俺は真剣に答えた。

「自分で言うなよ…。」

「いてっ!!」

高橋先生は呆れた顔でそう言うと、俺にデコピンを喰らわせた。

⏰:09/03/12 22:11 📱:P906i 🆔:pF033Bmg


#620 [ちか]
みなさん。

紛らわしい光景を見せしてしまい、ごめんなさい

今の状況を簡単に説明すると、俺は今マンツーマンで高橋先生の居残り補習を受けてます。



高橋先生はお疲れ気味です。

⏰:09/03/12 22:15 📱:P906i 🆔:pF033Bmg


#621 [ちか]
「ここまで俺の丁寧な説明を理解出来なかったヤツはお前が初めてだ。」

「おっ!それってすごくない?」

「ある意味な。」


センセー、
ソレッテドーユーイミ?

⏰:09/03/12 22:25 📱:P906i 🆔:pF033Bmg


#622 [ちか]
「お前このまんまだと、追試と補習で夏休み潰れるぞ?」

「えぇえぇッ?!?!」

先生のその言葉は、俺の眠りかけていた頭を一気に覚ました。

「嫌ならもっと真面目にやれ。」

「やってますよー。でも雨の日ってやる気なくなりません?」

え?俺だけだって?

⏰:09/03/12 22:33 📱:P906i 🆔:pF033Bmg


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