漆黒の夜に君と｡[BL]

｢神楽さん?!神楽さん?!｣

揺すっても起きない。

｢暴れるの通り越して気絶しちゃったみたいだね｡｣

物珍しそうな目で神楽さんの顔を除きこむ恭弥。

｢俺のせいだ…。｣

俺のせいでこんなにショック受けて‥

>>724訂正
除きこむ×
覗きこむ○
すいません＞＜

｢冥は責任感じすぎ。｣

恭弥はそう言って眉間にシワを寄せていた。

｢だ、だって‥‥｣

って言うか、お前もちょっとは責任感じろよ!!!!

｢別に僕達悪いことしてないんだから。そんなに１人で責任感じなくていいんだよ？｣

至って平然とした顔で言ってのける恭弥。

そう言われて気持ちが軽くなった反面、あまりに堂々すぎるその態度に苛立ちも感じた。

でも、そうだよな‥

別に悪いことはしてないはず‥

嘘なんかついたって、いつかまた今日みたいにバレてしまう日が来るんだから、これで良かったんだよな…。

そのあと、俺と恭弥は気を失っている神楽さんを別の部屋に運んだ。

｢じゃ、俺部屋戻るから。おやす…みぃ?!?!｣

声が上擦ったのは恭弥に腕を強く引っ張られたから。

｢あんな部屋(半壊状態)で寝れないでしょ。
僕の部屋おいで。｣

そう言えばそうだった…
恭弥、こう言うところ優しいよな。

｢ありが…、｣

礼を言おうと振り返ったその時。

｢さっきの続きしたいしね｣

囁かれる甘く低い声。

｢っな…!!///｣

向けられる意地悪な笑顔

さっきの言葉は、やっぱり前言撤回!!!!

｢まっまだプリント残ってるし!!!!///｣

｢明日の放課後までに僕がやっといてあげる。｣

それはラッキー！
って違ーう!!(1人ﾂｯｺﾐ)

｢や、でもっ!!
自分の力でやらなきゃ…｣

｢冥に拒否権はありません。｣

そうやって妖艶な笑みを向けられたら最後。

この後、俺がどうなったかはご想像にお任せします‥///

翌朝、目が覚めると目の前には恭弥の顔。

｢★！？＃＠％＄？！//｣

｢あ、今起こそうと思ったんだけど、｣

心なしか恭弥の顔に『つまんない』と書いてあるように見えた。

俺は咄嗟に上体を起こした。

どうやって起こすつもりだったんだか知らないけど、顔近すぎっ!!!///

｢冥、顔真っ赤だよ？｣

｢き、気のせい気のせい!!///俺シャワー浴びてくるっ!!｣

益々赤みを増す顔を適当に隠しながらバスルームに逃げ込んだ。

朝から心臓に悪いっつーの‥‥。

それから着替えたあと、朝食を食べに１階に降りたけど神楽さんは一度も姿を見せなかった。

そして今、いつもの車に乗り込んで学校に向かってる。

｢てかさぁ、…言っちゃってよかったの？｣

｢ん？何を？｣

｢か、神楽さんに‥俺達のこと。｣