漆黒の夜に君と。[BL]
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#732 [ちか]
「冥、顔真っ赤だよ?」

「き、気のせい気のせい!!///俺シャワー浴びてくるっ!!」

益々赤みを増す顔を適当に隠しながらバスルームに逃げ込んだ。



朝から心臓に悪いっつーの‥‥。

⏰:09/03/20 21:53 📱:P906i 🆔:ZLvEnrdE


#733 [ちか]
それから着替えたあと、朝食を食べに1階に降りたけど神楽さんは一度も姿を見せなかった。

そして今、いつもの車に乗り込んで学校に向かってる。


「てかさぁ、…言っちゃってよかったの?」

「ん?何を?」

「か、神楽さんに‥俺達のこと。」

⏰:09/03/20 21:59 📱:P906i 🆔:ZLvEnrdE


#734 [ちか]
小さくそう呟くと、恭弥は「あぁ。」と短く声を漏らした。
今思い出したかのように


「あぁ、って‥‥。
恭弥ってホントにマイペースだよなぁ。」

「そう?
まぁ、でも神楽なら大丈夫だよ。」

偉く余裕な態度。
どっからそんな自信湧いてくるんだ?

⏰:09/03/20 22:07 📱:P906i 🆔:ZLvEnrdE


#735 [ちか]
「なんで?」

恭弥があまりに自信に満ち溢れた顔をしてるもんだから、俺は少し眉を寄せてそう聞いた。


すると、恭弥は俺の方を見て優しく微笑んでこう言った。


「神楽なら解ってくれるって信じてるからね。」

⏰:09/03/20 22:24 📱:P906i 🆔:ZLvEnrdE


#736 [ちか]
恭弥のことだからまた、
「なんとなく。」とか、
「大丈夫そうだし。」とか
そんな適当なことを言うんだろうと思っていた俺は、予想外の答えに言葉を無くした。


その瞳は、本当にあの人を信じきっていて、これが幼馴染みの絆なのかな、なんて納得してしまった自分が居た。

⏰:09/03/20 22:48 📱:P906i 🆔:ZLvEnrdE


#737 [ちか]
そのあと恭弥は

「あと、言っておいた方がそろそろ神楽も僕のこと諦めてくれるかなと思って。」

と付け足したから、ちょっと感動は薄れたけど。



まぁ、それも恭弥らしいよな。

⏰:09/03/20 22:55 📱:P906i 🆔:ZLvEnrdE


#738 [ちか]
学校に着いて俺達はそれぞれの教室へと別れた。


何一つ変わらないいつもの教室。
いつもの友達。


私生活だいぶ変わった分、一番気を抜ける場所ってここなのかもな。

⏰:09/03/21 13:44 📱:P906i 🆔:Meagy3sM


#739 [ちか]
そんなことをぼんやりと考えながら平和な1日が終わり、放課後になった


つまり、今からまた高橋先生の居残り。

あ、プリントはちゃんと自分でやったよ?
透に教えてもらいながらだけど。

1人ぽつんと座っていると、暫くして先生が入ってきた。

⏰:09/03/21 22:06 📱:P906i 🆔:Meagy3sM


#740 [ちか]
「遅れて悪いな。」

そう言って先生は俺の前にイスを持ってくるとガタンと音をたてて座った。

「先生、俺このプリント全部解いたんですよ?この俺が。」

机の上の紙の束をぽんぽんと叩きながら得意気に話す俺。

「おっ、頑張ったな。
まぁ蓮見にでも見てもらったんだろうけど。」

全部お見通しってワケか

「…先生、一言多い。」

先生はその一言で俺の得意気な顔を一瞬にして曇らせた。

⏰:09/03/22 14:25 📱:P906i 🆔:DXTf0Jxg


#741 [ちか]
俺の拗ねた態度を見て先生は、ははっと笑うと、プリントを自分の方に向けて目を通しだした。

「けっこう合ってるな。」

「ほんとに?さすが俺!」

「さすが蓮見じゃな「先生、うるさいですよー?」

なんだよ、蓮見蓮見って
俺だってちょっとは頑張ったっつーの。

⏰:09/03/22 18:00 📱:P906i 🆔:DXTf0Jxg


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