漆黒の夜に君と。[BL]
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#765 [ちか]
しかし、まぁそんな日もあるんだろうと、あまり深く考えず俺は校門へと足を運んだ。
車の前まで来てみたものの、やっぱり何か違和感がある‥
腰を曲げて窓に顔を近づけると、閉まっていた窓が静かに開いた。
:09/03/24 21:51 :P906i :niXsekkY
#766 [ちか]
黒くて外からは見えないよう加工された窓がゆっくりと降りていく。
それを辿るように目で追っていく俺。
だんだんと露になるその見覚えのある顔。
「神楽さん?!?!」
ピタリと止まった窓の中から顔を見せたのはまさしく神楽さんだった。
:09/03/25 00:21 :P906i :sBuzbL7s
#767 [ちか]
「昨日はお世話になりました。」
神楽さんはにっこり笑ってそう言うと、軽く頭を下げた。
「や、お世話なんて全然!!
あの‥体調はもう大丈夫なんですか?」
「はい、もう大丈夫です。ご心配おかけしました。
恭くんが連絡したのか今朝実家に連れ戻されましたが‥」
「あ、じゃあこの車は‥」
「うちのものです。」
だから白いのか。
:09/03/25 12:14 :P906i :sBuzbL7s
#768 [ちか]
俺は一人納得したように、頭を縦に小さく振った
「あ、恭弥ならもう帰ってますよ?」
「いえ、今日は冥さんとお話したくて参りましたので。」
「俺に‥?」
笑顔でそう言う神楽さんを見て、俺は自分を指差しながら言った。
普段勘が冴えない俺だけど、なぜかこの時は身の危険を感じた。
:09/03/25 13:10 :P906i :sBuzbL7s
#769 [ちか]
「はい。
立ち話もなんですので、どうぞ中へ。」
神楽さんがそう言うや否や、運転手と思われる人が降りてきて、ドアを開けた。
「や、でも‥」
何か嫌な予感がする。
「遠慮なさらずに。」
結局俺は神楽さんの押しに負けて車内へと入った
:09/03/25 14:16 :P906i :sBuzbL7s
#770 [ちか]
そわそわして落ち着かない俺に、妙に静かな神楽さん。
そして、ゆっくりと走り出した車。
2人の間に流れる空気はなんとも言えない。
「あ、あの…話って‥」
このまま黙っているワケにもいかず、どうせなら早く終わらせてしまおうと俺はついに口を開いた。
どうして俺はこの時思い出さなかったのだろう。
優里の言葉を。
:09/03/25 16:02 :P906i :sBuzbL7s
#771 [ちか]
俺が話を切り出すと、神楽さんも口を開いた。
「あ、そうでしたね。
話と言うのは昨日のことでして…」
“昨日のこと”‥――
神楽さんからその単語を聞いた瞬間、鼓動が急に早く脈打ちだした。
それがバレないように顔を強張らせる俺。
:09/03/25 21:45 :P906i :sBuzbL7s
#772 [ちか]
次にどんな言葉が来るか
どんな言葉が放たれるのか。
神楽さんが言葉の後に長く間を空けるもんだから、俺の想像はいろんな方向へと巡らされた。
さぁ、今次の言葉が放たれようとしている。
なんて言われるか。
鼓動はドクドクと胸を打つ。
神楽さんはゆっくりと口を開いた。
:09/03/25 23:21 :P906i :sBuzbL7s
#773 [かなほ]
:09/03/26 11:44 :SH02A :tVlc8YuM
#774 [ちか]
>>773└→かなほさま*
あげてくれてありがとうございます
中途半端なところで切ってしまいすいません><
今から更新します*
:09/03/26 12:01 :P906i :T1.t4GZE
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