漆黒の夜に君と。[BL]
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#828 [ちか]
落ち着いた口調がどこか冷ややかで、俺は唖然とした。
俺が恭弥を信じてない…?
そんなワケないだろ…っ
抑えようのない怒りが込み上がってくる。
「神楽さんに俺の何が分かるんですか…ッ!!!!」
俺は今までに無いほどにきつく睨み付けてそう言い放った。
それでも俺を見る神楽さんの瞳は冷たいまま。
:09/03/29 21:28 :P906i :T1ep0SO.
#829 [ちか]
「お言葉ですが、冥さん。
貴方は恭くんが怪我をなさったらどうするんだと仰(オッシャ)いましたが、それは恭くんを信じていないからこそ思う事でしょう?」
そう言い返された瞬間、言葉が出なかった。
「私は取り返しのつかないような怪我をする程、恭くんは柔じゃないと思っていますが、違いますか?」
返す言葉が無かった…
納得してしまった自分が悔しくてぎゅっと下唇を噛んだ。
:09/03/29 21:41 :P906i :T1ep0SO.
#830 [ちか]
確かにそうだ…
俺に、俺の心の何処かに恭弥を疑う気持ちがあったから、怪我をしたらどうするんだなんて言葉が出たんだ…
そう思うと自分が腹立たしくて仕方なかった。
黙って俯く俺に、神楽さんは再びモニターへと目を戻した。
そして俯きながら俺は強く願った。
“頑張って”と。
:09/03/29 22:00 :P906i :T1ep0SO.
#831 []
:09/03/30 19:57 :SO905iCS :7m2VKqGw
#832 [ちか]
>>831└→
さま*
アンカありがとうございます
★
今から更新するので、よかったらまた読んでください♪^^*
:09/03/30 22:37 :P906i :PLDMpyds
#833 [ちか]
>>830―神楽side.―
やはり冥さんはまだ気づいていないのですね。
‥‥‥私がこの勝負内容を選んだ本当の目的を。
私だって恭くんに、もしもの事が無いよう配慮はしております。
つまり、この内容を選んだのは力でお二人の気持ちを引き離す為じゃないのですよ、冥さん。
私が本当に知りたいのはあくまで恭くんが『本気』なのかどうか。
:09/03/30 22:45 :P906i :PLDMpyds
#834 [ちか]
面倒な事を何よりも嫌がるあの恭くんが、たかが男の子一人のためにご自分の体力を削るとは到底考えられません。
途中で投げ出さず、本当に60人全員を倒して此処までいらしたとしたら、それは冥さんが恭くんにとって、『たかが一人の男の子』でなく、『大切な人』と言う証。
私は恭くんの気持ちの量を計っているのです。
:09/03/30 23:14 :P906i :PLDMpyds
#835 [ちか]
最も恭くんが本気だなんて私は信じていませんが…。
しかし着々と格闘家達を倒し、階を上げていく恭くん。
まさか…そんなはず…
:09/03/30 23:22 :P906i :PLDMpyds
#836 [ちか]
―冥side.―
俯きながらも、時々恭弥が気になってチラチラとモニターに目をやってしまう。
その度に恭弥は相手に圧勝で、階を上げていく。
それに安堵の息を漏らす反面、音の生々しさに少し恐くなった。
階が上がればモニターの画面もすぐに次の階へと変わる。
しかし、神楽さんの笑みも次第に消えていくように見えるのは気のせい…?
:09/03/30 23:39 :P906i :PLDMpyds
#837 [ちか]
―恭弥side.―
‥‥‥‥今、僕の機嫌は最低最悪。
何故かって?
説明するのも面倒だけど…手短に話す。
此処は完全に僕を馬鹿にしているからだ。
:09/03/31 00:15 :P906i :otdL5Ofc
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