漆黒の夜に君と。[BL]
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#105 [ちか]
「今、黒羽先輩の車から降りてきたよね?!」
「え、う、うん・・」
「やっぱり一緒に降りてきたのって日下君だったんだあ!!」
「まぁ・・」
「なんで一緒だったの?!」
「えっと・・、」
「「「なんで?!?!」」」
そんな一辺に答えれるかあああ!!!!
:09/02/03 23:33 :P906i :Z2RBanbU
#106 [ちか]
やっとの事で質問攻めから脱出し、自分の席に着く事が出来た。
「お疲れさーん」
「・・あぁ透か。ありがと。」
話かけてきたのは親友の蓮見透(ハスミトオル)。
「お前生徒会長と絡みあったっけ?」
「・・んー、まぁ..な。」
:09/02/03 23:37 :P906i :Z2RBanbU
#107 [ちか]
「へえー。人気者に関わると大変だねえ。」
「お前他人事(ヒトゴト)だと思って・・」
「だって他人事だし(笑)」
そう言って透は笑った。
「てかさあ、アイツってそんな人気者なの?」
:09/02/03 23:50 :P906i :Z2RBanbU
#108 [ちか]
「そりゃ、黒羽恭弥つったら人気人気。
あの頭脳(アタマ)にあの運動神経、しかも美形。
それで大金持ちのボンボンとくりゃあ、人気にならねーワケねえだろ(笑)」
「そーなんだ・・」
あんなド変態野郎のどこがいいんだか。
:09/02/03 23:55 :P906i :Z2RBanbU
#109 [ちか]
「HR始めんぞー。席つけー。」
そう言って担任が入ってきた。
いつにも増して長ったらしい担任の話。
(だりぃなあ。)
:09/02/04 00:00 :P906i :2CiSMaGI
#110 [ちか]
朝からいろいろあったせいか、疲れ果てた俺を睡魔が襲った。
授業なんて全く耳に入らない。
だいたい窓側の席で寝るなってのが無理な話だよ。
:09/02/04 00:02 :P906i :2CiSMaGI
#111 [ちか]
ふとグラウンドの方に目をやると、どっかのクラスが体育の授業中。
あの黒髪の長身野郎は・・
まさしくアイツ。
:09/02/04 00:07 :P906i :2CiSMaGI
#112 [ちか]
やっぱり一際目立っている。
そりゃあのルックスだもんな〜。
なんて思いながら見てると
(・・げっ、目合った!!)
向こうも俺に気づいたようだ。
:09/02/04 00:11 :P906i :2CiSMaGI
#113 [ちか]
(あっかんべー。)
なんて子供じみた事をしてみた。
すました顔のアイツがやけに気にくわなかったから。
・・が、アイツは特に表情を変える事もなく目をそらしてしまった。
無視か?!
いや、やっぱり俺に気づいてなかったのか・・?
相手にされなかったせいか急に恥ずかしくなった。
:09/02/04 00:16 :P906i :2CiSMaGI
#114 [ちか]
しかしそれは気のせいじゃなかった。
昼休み、5限目の教室移動の為廊下を歩いてると、向かい側から歩いてきたのはまたしてもアイツ。
今度は完全に目があった。
この距離ならそれくらい分かる。
・・なのにまたそらされた。
:09/02/04 00:22 :P906i :2CiSMaGI
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