漆黒の夜に君と。[BL]
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#106 [ちか]
やっとの事で質問攻めから脱出し、自分の席に着く事が出来た。


「お疲れさーん」

「・・あぁ透か。ありがと。」

話かけてきたのは親友の蓮見透(ハスミトオル)。

「お前生徒会長と絡みあったっけ?」

「・・んー、まぁ..な。」

⏰:09/02/03 23:37 📱:P906i 🆔:Z2RBanbU


#107 [ちか]
「へえー。人気者に関わると大変だねえ。」

「お前他人事(ヒトゴト)だと思って・・」

「だって他人事だし(笑)」

そう言って透は笑った。


「てかさあ、アイツってそんな人気者なの?」

⏰:09/02/03 23:50 📱:P906i 🆔:Z2RBanbU


#108 [ちか]
「そりゃ、黒羽恭弥つったら人気人気。
あの頭脳(アタマ)にあの運動神経、しかも美形。
それで大金持ちのボンボンとくりゃあ、人気にならねーワケねえだろ(笑)」


「そーなんだ・・」



あんなド変態野郎のどこがいいんだか。

⏰:09/02/03 23:55 📱:P906i 🆔:Z2RBanbU


#109 [ちか]
「HR始めんぞー。席つけー。」

そう言って担任が入ってきた。


いつにも増して長ったらしい担任の話。


(だりぃなあ。)

⏰:09/02/04 00:00 📱:P906i 🆔:2CiSMaGI


#110 [ちか]
朝からいろいろあったせいか、疲れ果てた俺を睡魔が襲った。


授業なんて全く耳に入らない。


だいたい窓側の席で寝るなってのが無理な話だよ。

⏰:09/02/04 00:02 📱:P906i 🆔:2CiSMaGI


#111 [ちか]
ふとグラウンドの方に目をやると、どっかのクラスが体育の授業中。



あの黒髪の長身野郎は・・


まさしくアイツ。

⏰:09/02/04 00:07 📱:P906i 🆔:2CiSMaGI


#112 [ちか]
やっぱり一際目立っている。
そりゃあのルックスだもんな〜。


なんて思いながら見てると

(・・げっ、目合った!!)


向こうも俺に気づいたようだ。

⏰:09/02/04 00:11 📱:P906i 🆔:2CiSMaGI


#113 [ちか]
(あっかんべー。)


なんて子供じみた事をしてみた。
すました顔のアイツがやけに気にくわなかったから。


・・が、アイツは特に表情を変える事もなく目をそらしてしまった。


無視か?!
いや、やっぱり俺に気づいてなかったのか・・?
相手にされなかったせいか急に恥ずかしくなった。

⏰:09/02/04 00:16 📱:P906i 🆔:2CiSMaGI


#114 [ちか]
しかしそれは気のせいじゃなかった。


昼休み、5限目の教室移動の為廊下を歩いてると、向かい側から歩いてきたのはまたしてもアイツ。



今度は完全に目があった。
この距離ならそれくらい分かる。


・・なのにまたそらされた。

⏰:09/02/04 00:22 📱:P906i 🆔:2CiSMaGI


#115 [ちか]
少し苛立った俺は、すれ違い際に
「なんでさっき無視したんだよ。」
と話しかけた。



しかしそれも無視。
これは明らかに無視だ。
聞こえてないはずがない。

なんらかの反応を期待してた俺は、驚いて振り返った。

⏰:09/02/04 00:27 📱:P906i 🆔:2CiSMaGI


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