漆黒の夜に君と。[BL]
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#129 [ちか]
靴を履き替えて校門に向かった。


アイツの家に帰らなくて済む。
アイツに会わなくて済む。

そう思うと、少し気持ちが軽くなった。





しかしそんな時も束の間、俺の足は校門の前で止まった。

⏰:09/02/04 18:36 📱:P906i 🆔:2CiSMaGI


#130 [ちか]
`

「遅い。」


ジャリ..と砂を鳴らして、
不機嫌そうに俺を見つめそう言うのは





俺が今一番会いたくない人。

⏰:09/02/04 18:46 📱:P906i 🆔:2CiSMaGI


#131 [ちか]
なんでアイツが?!
もしかして待ってた?!


いきなりの出来事に俺は動揺を隠しきれず、言葉に詰まった。


「何分待ったと思ってるの?」


いつからかけていたのか、眼鏡をかけた顔がやけに色っぽい。

⏰:09/02/04 21:42 📱:P906i 🆔:2CiSMaGI


#132 [ちか]
>>128訂正
思い腰
└→×
重い腰
└→○
すいません><

⏰:09/02/04 21:44 📱:P906i 🆔:2CiSMaGI


#133 [ちか]
なんで怒ってんの?!
て言うか、待ってくれなんて頼んだ覚えはない!!
だいたいさっきまで無視だったくせに!!


言いたい事がありすぎて、余計に俺は言葉を詰まらせた。


「・・・君は?」

恭弥の視線が俺から隣へと移った。

⏰:09/02/04 21:53 📱:P906i 🆔:2CiSMaGI


#134 [ちか]
「蓮見・・透って言います。」

透の声がやけに低くて、俺はチラリと横目で透を見た。


「ふうん・・。」


そう言って恭弥は上から下、下からまた上へと透を舐めるように見た。

2人の間に淀んだ空気が流れているような気がするのは、俺の勘違いだろうか・・

⏰:09/02/04 21:59 📱:P906i 🆔:2CiSMaGI


#135 [ちか]
「コイツに用があるんですよね?俺帰るんで、遠慮せずにどうぞ。じゃあな、冥。」

「え、ちょっ・・透っ!!!?」


透は刺々(トゲトゲ)しく言い放つと、一度恭弥を睨んでスタスタと帰っていってしまった。


_

⏰:09/02/04 22:04 📱:P906i 🆔:2CiSMaGI


#136 [ちか]
今の状況で俺を一人にしないでくれ!!(泣)


と言いたいけど、さっきよりもさらにすごい剣幕で怒っているコイツを目の前にしてそんな事言えるはずがない。


「・・・帰るよ。」

そう言って恭弥は俺の腕を掴んだ。

⏰:09/02/04 22:23 📱:P906i 🆔:2CiSMaGI


#137 [ちか]
その力はすごく強くて、俺は咄嗟に恭弥の手をどけた。



なんなんだよ・・。
無視したり、
いきなり怒ったり..

勝手すぎるんだよ・・―っ


なぜかまた胸が軋んだ。

⏰:09/02/04 22:29 📱:P906i 🆔:2CiSMaGI


#138 [ちか]
また身体が熱くなる。
さっきより胸が苦しくなる。


「―――・・・んで、」

「え?」

「なんでアンタはそう勝手なんだよっ!!!!」


俺は恭弥を睨みつけて言った。
突然の反論に驚いているのか恭弥は目を丸くしていた。

⏰:09/02/04 22:40 📱:P906i 🆔:2CiSMaGI


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