漆黒の夜に君と。[BL]
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#21 [ちか]
学校をあとにして、俺は電車に駆け込んだ。
いくつかの駅を通りすぎ、降りたのはここらで一番治安が悪く、しかし大金持ちが毎日大量に集まる歓楽街の近く。
俺はそそくさと一つのバーに入った。
:09/02/01 22:35 :P906i :4lMj49Xc
#22 [ちか]
「おー、冥。そろそろ開店だ。早く着替えてきな。」
「ういっす」
店長に促されて俺は二階に上がった。
:09/02/01 22:45 :P906i :4lMj49Xc
#23 [ちか]
俺はここにバイトとして雇ってもらってる。
もちろん俺みたいな未成年が働いていい処(トコロ)じゃない。
だけど2年前両親を事故で亡くした俺は他に身寄りもなく、1人で生活していくにはどうしても稼がなきゃいけなかった。
ここの店長さんはそんな俺の身の上を知って、快く雇ってくれた恩人ってとこ。
:09/02/01 22:50 :P906i :4lMj49Xc
#24 [ちか]
白いシャツに腕を通し、
黒のパンツにエプロンを締めて制服の出来上がり。
バーだけに制服も結構かっこよくて気に入ってる。
さ、仕事、仕事。
:09/02/01 23:04 :P906i :4lMj49Xc
#25 [ちか]
開店しても忙しくなるのはもっと遅くになってから。
それまでは店長達と話したり、下準備をしたり。
_
:09/02/01 23:11 :P906i :4lMj49Xc
#26 [ちか]
時間は午前0時を越えたところ。
店も混みだしてきて、閉店なんてまだまだだけどあと一時間で俺の仕事は終わり
「店長ー、空き瓶裏に出してきますね。」
「おー。」
俺は「よいしょっ」と空き瓶の詰まったケース3つを持ち上げて裏口に出た。
:09/02/01 23:28 :P906i :4lMj49Xc
#27 [ちか]
ガチャ..
今日はえらく静まりかえっている。
路地裏とは言え、いつもはもっと・・
とは、思いつつも深くは考えずケースを積みあげた。
「兄ちゃん何してんのー?」
:09/02/01 23:31 :P906i :4lMj49Xc
#28 [ちか]
「はい?」
振り返るとそこには強面のいかついお二人さん。
(やっべー・・)
「あんた可愛い顔してんなー。俺らの相手しろよ。」
や、無理無理無理無理!!
:09/02/01 23:35 :P906i :4lMj49Xc
#29 [ちか]
「・・勤務中なんで。」
「あ?なに断る気?
この腕折れてもいーの?」
グイッ
1人の男が俺の腕を強く掴んだ。
(こわっ;;)
「は、離してくださ・・
_
:09/02/01 23:41 :P906i :4lMj49Xc
#30 [ちか]
「何してるの?」
漆黒の天(ソラ)に散りばめられた星の下、現れたのは
1人の男。
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:09/02/01 23:44 :P906i :4lMj49Xc
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