漆黒の夜に君と。[BL]
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#235 [ちか]
「あつ‥‥。」


全身が熱くて、
心臓は高鳴ったまま。






全ては恭弥のせいで。

⏰:09/02/11 16:19 📱:P906i 🆔:D4KC0L06


#236 [ちか]
「いきなりは反則だろ〜‥」

弱々しい声が響く。



胸の高鳴りはなかなか止まなくて、俺はグッと胸を押さえた。


唇にはまだあの感覚が残ってる。

⏰:09/02/11 16:40 📱:P906i 🆔:D4KC0L06


#237 [ちか]
だめだ‥



俺、完全にアイツのペースに乗せられてる。


あのヤラシイど変態のペースに。



俺はもう一度大きくため息を吐いたあと、頭を冷やそうと浴室に入った。

⏰:09/02/11 20:13 📱:P906i 🆔:D4KC0L06


#238 [ちか]
服を脱ぐ途中、また昨日の事が蘇った。


ここを触られた、とか
ここを舐められた、とか
なんかいろいろと鮮明に思い出してしまった俺はさらに顔を火照らせた。

「なに考えてんだ俺!!
忘れろ忘れろ忘れろ‥」

自分に言い聞かせるようになんどか呟いて、中に入った。

⏰:09/02/11 20:22 📱:P906i 🆔:D4KC0L06


#239 [ちか]
中は結構広かった。


なんて言うか、金持ち感が漂ってた。
すっごい良いホテルにありそうな感じ。


俺はそんな事を考えながら、シャワーを浴びた。


ふいに手をシャンプーの方に伸ばした。
これまた高そうなシャンプー。
一般人の俺には見た事のないようなやつだった。


シャンプーからは恭弥の匂いがして、少し心地よかった。

⏰:09/02/11 20:28 📱:P906i 🆔:D4KC0L06


#240 [ちか]
サッパリした気分でそこから出ると、綺麗折り畳まれた制服の隣にまたシワ一つない新品のシャツがあって、やっぱり少し着心地が悪かった。


ベッドの方に戻ると、ピシッと制服に身を包んだ恭弥が居た。


こう見ると、やっぱ生徒会長だなあって思う。

⏰:09/02/11 20:38 📱:P906i 🆔:D4KC0L06


#241 [ちか]
ピシッと制服を纏った恭弥からは、昨日や今朝のような変態っぽさを微塵(ミジン)も感じさせなかった。


「詐欺だ…。」

「え?」

「いや、なんでもない!!」

「?」

いけない、思ったことがつい口に出てしまった。
俺はヘラヘラと笑ってごまかした。

⏰:09/02/11 20:50 📱:P906i 🆔:D4KC0L06


#242 [ちか]
その後、朝食を食べに1階へと降りた。


慣れない家に、恭弥の後ろをちょこちょこと間をあけながら歩く俺。


俺達が一つの部屋の前に立つと、メイドの人2人が「おはようございます。」と頭を下げて扉を開けてくれた。

⏰:09/02/11 21:00 📱:P906i 🆔:D4KC0L06


#243 [ちか]
中に入ると、たくさんのメイドさん達がズラリと並んでいて、テーブルには朝食とは思えないほど豪華な料理が所狭しと並んでいた。


「恭弥様、冥様、今日の朝食はイタリア産の‥」

と、朝食のメニューについて語り出すシェフ。

聞いた事のない料理の名前やら何やらで、俺の頭は朝から少し混乱気味だ。

 

⏰:09/02/11 21:16 📱:P906i 🆔:D4KC0L06


#244 [ちか]
しかし味は超うまい。


俺はその美味さに一人黙々と料理にがっついた。


なにしろ一人暮らしの間、遅刻魔だった俺は久しぶりにまともな朝食だったからな。

……いや、『まともな』ってのは撤回しよう。

⏰:09/02/11 21:21 📱:P906i 🆔:D4KC0L06


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