漆黒の夜に君と。[BL]
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#269 [ちか]
あ゙ー…
なんか頭も痛くなってきたかも。
俺は重たい扉をガラガラとゆっくり開けた。
「あら、どうしたの?」
「なんか体調悪くて…」
「じゃあ寝ていく?一応体温計ってね。」
体温計を渡された俺はフラフラとベッドの方へ歩いた。
:09/02/16 18:37 :P906i :kedn8OFA
#270 [ちか]
「あ、そうそう。」
「え…?」
先生の声に俺は足を止めて振り返った。
「片方のベッドにもう1人寝てる子が居るから、起こさないようにね。」
「あぁ、はい。」
そう返事をして、俺は掴んでいたカーテンを開いた。
:09/02/16 18:40 :P906i :kedn8OFA
#271 [ちか]
カーテンを開けた瞬間、俺は短く大きな声をあげた。
ス―‥ス―‥
ベッドに寝息をたてて眠る恭弥が居たから。
「静かに。日下君は、その隣のベッド使ってね。」
「は、はいっ!!///」
俺はピシャリとカーテンを強く閉めて、隣のベッドに入った。
:09/02/16 18:48 :P906i :kedn8OFA
#272 [ちか]
なんで?!
なんでアイツが寝てんの?!?!
俺はあまりに驚いてベッドにドサッと座り込んだ。
心臓が激しく脈を打つ。
自分にまでその音が聞こえる。
:09/02/16 20:24 :P906i :kedn8OFA
#273 [ちか]
ピピピッ‥ピピピッ‥
体温計が機械的な音を響かせた。
「熱あった?」
カーテンを開けて先生が顔を覗かせる。
体温計に目をやるとわずかながら微熱だった。
「微熱だけど上がるかも知れないしゆっくり寝てなさいね。先生、ちょっと用があって出るから。」
先生はそれだけ言って保健室を出ていってしまった。
:09/02/16 20:29 :P906i :kedn8OFA
#274 [ちか]
静まり返る保健室。
ドクドクと脈打つ音が余計に大きく聞こえてくる。
「ん‥――、」
隣から聞こえてきたのは恭弥の声。
(コイツ起きないうちにここから出よ…っ)
俺はソロリとベッドを降りてカーテンを開けた。
:09/02/16 20:34 :P906i :kedn8OFA
#275 [ちか]
が、俺はそこから立つ事も出来ずに停止した。
「ん…冥?…おはよう‥」
寝ぼけた顔で目をこすりながら呟く恭弥。
どうやらさっき起きたみたいで、カーテンを開けて起き上がろうとしていたみたいだ。
:09/02/16 20:41 :P906i :kedn8OFA
#276 [ちか]
「お、おは、おはよっ!!」
何動揺してんだ俺っ!!//
「なんで冥がここに…?
あれ、僕寝ぼけてる…?」
グイグイと俺の顔を確かめるように近づいてくる。
恭弥の手が俺の頬に触れた瞬間、俺はオーバーヒート。
:09/02/16 20:47 :P906i :kedn8OFA
#277 [ちか]
「あ、やっぱり冥だ。
こんな処で何してるの?」
優しく微笑みながら囁かれる甘い声に俺は身動きがとれない。
「…僕と遊びに来たの?」
優しい笑みは怪しい笑みへと変わり、恭弥は俺のベッドにスルリと滑り込んできた。
:09/02/16 21:46 :P906i :kedn8OFA
#278 [ちか]
「な、なにしてんだよっ!!
ひゃあっ…!!///」
首筋を這う生暖かい感触に、俺は思わず熱っぽい声をあげた。
「クスッ気持ちいいの…?」
そう囁いて耳を甘噛みされ、俺はさらに声を漏らした。
:09/02/16 21:57 :P906i :kedn8OFA
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