漆黒の夜に君と。[BL]
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#311 [ちか]
>>310
└→姫ちゃんさま*

あげてくれてありがとうございます★

⏰:09/02/18 18:53 📱:P906i 🆔:zV8Xvg6c


#312 [ちか]
『好き』

その言葉を聞いた瞬間、
さっきまで苦しかった胸が暖かくなった。



さっきまでの切なさも
悲しみも、
不思議なくらい
消え去っていく‥──

⏰:09/02/18 18:53 📱:P906i 🆔:zV8Xvg6c


#313 [まな]
あげですっ★

⏰:09/02/18 19:06 📱:PC 🆔:5zupChv6


#314 [ちか]
>>313
└→まなさま*

あげてくれてありがとうございます♪
今から更新しますねっ★

⏰:09/02/18 21:29 📱:P906i 🆔:zV8Xvg6c


#315 [ちか]
横目でチラリと俺を見た恭弥は急に驚いた顔をした。


「なんで泣いてんの…?!」


「え‥‥?」


気がつけば、恭弥の顔がぼんやりと滲んで見えた

⏰:09/02/18 21:31 📱:P906i 🆔:zV8Xvg6c


#316 [ちか]
なんで俺、
泣いてるんだろう‥‥?


胸が苦しいワケじゃない

悲しいワケでもない‥


恭弥は俺を起こして優しく涙を拭った。

「僕は‥‥、別に冥を泣かしたくて言ってるワケじゃないよ‥‥。」

⏰:09/02/18 21:49 📱:P906i 🆔:zV8Xvg6c


#317 [ちか]
そう言って恭弥はすごく悲しい顔をした。

違う…

俺だってそんな顔をさせたいワケじゃないよ‥‥

「そんな思いさせるくらいならさっきの忘れてくれていいから。」

そう言って作り笑顔を浮かべる恭弥がとても痛々しかった。


「違うんだ‥‥っ」

⏰:09/02/18 22:14 📱:P906i 🆔:zV8Xvg6c


#318 [ちか]
無意識に俺は恭弥の服の裾を掴みそう言っていた


「冥‥‥?」

「違うんだ…
俺、わかんないけど‥‥、悲しくて泣いてるワケじゃなくて‥‥っ、その…」


まとまらない言葉を必死で並べた。

どうしても伝えたかったんだ。
コイツにこんな顔させたくなくて。

⏰:09/02/18 22:23 📱:P906i 🆔:zV8Xvg6c


#319 [ちか]
「なんか‥‥俺、あんたが付き合ってるって噂聞いただけで苦しくなって、ずっと頭から離れなくて‥‥――
でも“好き”って言われた時、そう言うの全部無くなって‥‥、なんて言うか嬉しかった…。」


言葉に詰まりながらも、俺は必死にそう伝えた。


伝わった‥‥?
ちゃんと伝わってる‥?

なかなか返事が返って来ないのが不安で俺はさらに裾を強く握った。

⏰:09/02/18 22:49 📱:P906i 🆔:zV8Xvg6c


#320 [ちか]
「‥‥言ってる事遠回しすぎ。」

恐る恐る俯いていた顔をあげると、頭をクシャクシャと撫でられた。

「だ、だって‥‥―――」

頭を撫でる大きな手をどけようと俺はその手を掴んだ。

「僕狡いからそう言う言い方されると、良い意味でとっちゃうよ?」

掴んだ手を握りかえされて俺の体は少し熱くなった。

⏰:09/02/18 23:13 📱:P906i 🆔:zV8Xvg6c


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