漆黒の夜に君と。[BL]
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#386 [ちか]
「なにか言ってくれないと分からないんだけど。」

「‥‥‥‥‥。」

俺は必死に涙の言い訳を考えていた。

暫く2人の間に続く沈黙が重たい。
考えても考えても良い言い訳は浮かばなかった。



「冥僕のこと嫌いなの?」

⏰:09/02/25 18:37 📱:P906i 🆔:4QKnMiuk


#387 [ちか]
「ち、違う‥‥―っ!!!!」


俺は咄嗟に俯いていた顔をあげて叫んだ。
恭弥の服の裾は俺の手に握られてクシャクシャになっていた。


恭弥はそんな俺を見てニッと悪戯っぽく笑った。


「やっと喋った。」

⏰:09/02/25 18:41 📱:P906i 🆔:4QKnMiuk


#388 [ちか]
「…っ!!!!ず、ずるい!!」

「何が?」

さらに恭弥の顔は悪戯な笑みを浮かべる。

「き、嫌いとか聞いてくるな…っ!!!///」

「なんで?」



『なんで』って‥‥‥

そんなの言えるワケないじゃん!!!!

⏰:09/02/25 18:45 📱:P906i 🆔:4QKnMiuk


#389 [ちか]
見下ろされてるのがまた悔しさを倍にする。

俺は余裕の笑みを浮かべる恭弥をキッと睨んだ。


「あはは、怒らないでよ。ね?」


恭弥はそう言って俺の目線に合わせるように少し腰を低くしてにっこり笑った。

⏰:09/02/25 18:53 📱:P906i 🆔:4QKnMiuk


#390 [ちか]
俺はこの笑顔に弱いんだ



この顔を前にすると、つい素直になってしまう。


この顔を俺だけのものにしたいとさえ思ってしまう。

「‥‥‥‥ないで‥――」

「え?」

⏰:09/02/25 18:59 📱:P906i 🆔:4QKnMiuk


#391 [ちか]
「………しないでっ//」

「え、なにをしないの?」


きょとんとした顔の恭弥を見て俺は痺れをきらした



「だからっ‥‥‥!!!!///
抱きしめたり、頭撫でたり…そう言うの俺以外にしないでっ!!!!////」

⏰:09/02/25 20:42 📱:P906i 🆔:4QKnMiuk


#392 [ちか]
言葉にした瞬間、顔から火が出そうだった。

勢いで言っちゃったけど、あんなガキみたいな事…


今恭弥はどんな顔をしてるんだろう…?

こんな俺のわがままに呆れちゃったかな‥‥?


俺は返ってくる恭弥の反応が怖くて俯いた。

⏰:09/02/25 20:50 📱:P906i 🆔:4QKnMiuk


#393 [ちか]
そんな俺をふわりと包む優しい匂い。


気づけば俺は恭弥の腕の中にすっぽりとおさまっていた。


「きょ…おや…?」


その腕の力はだんだん強くなっていく。

⏰:09/02/25 21:46 📱:P906i 🆔:4QKnMiuk


#394 [ちか]
あまりのその強さに少し苦しくなった。

「ちょっ…恭弥、苦し‥‥いッ?!!///」

突然唇を重ねられ、俺は目を見開いた。


その濃厚なキスに俺は全神経を支配されていく。

⏰:09/02/26 19:21 📱:P906i 🆔:rMREzRHg


#395 [ちか]
舌が俺を犯していく。

その甘さに俺はいつの間にか求めるように恭弥に抱きついていた。

「んっ‥‥‥ハァ…ッ///」

離された唇に熱が残る。



「こんな事するのは冥だけだよ?」

見上げれば、そう言って笑う恭弥が居た。

⏰:09/02/26 21:18 📱:P906i 🆔:rMREzRHg


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