漆黒の夜に君と。[BL]
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#40 [ちか]
なんなんだ、コイツら!!
金のケタが・・



「ところで君、」

「..あ、はい」

「こんな処でこんな時間に何してるの?」

「あ、えっと..その..」

「冥ー!
早く戻ってこーい」


言葉に詰まっていると、
店の中から店長の声がした

⏰:09/02/02 08:34 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#41 [ちか]
「はーい!今戻りまーす!」

いけね、店忘れてた!!(汗)
早く戻らねーと・・、


「ふーん。君、ここで働いてるんだ?」

男はまた俺に問いかけた

「は、はい..」

⏰:09/02/02 16:00 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#42 [ちか]
「困るなあ。
うちの高校は学校の許可なしのバイトは禁止だし、ましてやこんな時間にこんな場所で。
ここら辺って事は、歳もごまかしてるよね?
そうなると、最悪の場合退学って可能性も・・・」


た、た、退学?!?!


淡々と語るそいつの目はやけに冷ややかだった。


「見逃してあげたいところだけど、一応僕生徒会長だしねえ・・」

「恭弥様、そろそろ時間が・・」

_

⏰:09/02/02 16:26 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#43 [ちか]
生徒会長・・
恭弥様・・――?

...!!!

「黒羽恭弥?!」


俺の声が静まりかえった路地裏に響き渡った。


「あ、僕の事知ってるんだ」

そう言って奴はにっこりと笑った。

⏰:09/02/02 16:30 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#44 [ちか]
スーツを纏(マト)っていた為か、学校でしか見た事のなかった俺は学年もクラスも違う恭弥を思い出すのに少し時間がかかった。



けど黒羽恭弥っつったら、かなりの有名人..

頭もよくてなんでも出来ちゃうスーパーエリート。

⏰:09/02/02 16:39 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#45 [ちか]
「悪いけど、君・・退学かもね。」


冷たく笑う恭弥に背筋が凍った。


「お、お願いします・・!!
俺、なんでもしますから!!退学だけは・・」


「んー、まあ理由によっては見逃してあげる。」

「本当に?!」

「うん。理由によっては、だけどね。」

そう言ってまたにっこりと笑った。

⏰:09/02/02 16:47 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#46 [ちか]
俺は自分のおける状況を全て話した。


「‥‥ふーん。それで?」

「え・・だから俺、働かないと生活していけなくて・・、普通のバイトじゃ経済的にやってけなくて・・」


「んー。それだけじゃあ、・・ねえ..」

「そんな・・」


予想外の反応に俺は肩を落とした。

_

⏰:09/02/02 17:02 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#47 [ちか]
「さっき..なんでもするって言ったよね・・?」


恭弥はそう言って怪しく微笑んだ。

「え、あ、はい・・」


「じゃあ交換条件で見逃してあげるよ。」

「交換・・条件・・?」

「恭弥様、本当に時間が・・」

「あ、そうだった。
日下君、続きは中で。」

「なか??」


意味が分からなくて聞き返した瞬間、車のライトが路地裏を照らした。

⏰:09/02/02 17:46 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#48 [ちか]
「こっち。」

「へ?!ちょっと・・―!!」


恭弥は俺の手首を掴んで路地裏を出た。


「うわ・・――!」


目の前に伸びる長い車。

「恭弥様、お急ぎください。」

そう言って、黒いスーツの人が車のドアを開けた。

⏰:09/02/02 17:50 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#49 [ちか]
「うん。ごめんね。」

そう言って恭弥は俺の手首を掴んだまま車に乗り込もうとする。

「ちょっ、俺まだ店が・・――」


そんな俺の声を無視しているのか、聞いてないのか、そのまま俺は無理矢理車に乗せられた。



車は静かに走り出した。

⏰:09/02/02 17:53 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


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