漆黒の夜に君と。[BL]
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#48 [ちか]
「こっち。」

「へ?!ちょっと・・―!!」


恭弥は俺の手首を掴んで路地裏を出た。


「うわ・・――!」


目の前に伸びる長い車。

「恭弥様、お急ぎください。」

そう言って、黒いスーツの人が車のドアを開けた。

⏰:09/02/02 17:50 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#49 [ちか]
「うん。ごめんね。」

そう言って恭弥は俺の手首を掴んだまま車に乗り込もうとする。

「ちょっ、俺まだ店が・・――」


そんな俺の声を無視しているのか、聞いてないのか、そのまま俺は無理矢理車に乗せられた。



車は静かに走り出した。

⏰:09/02/02 17:53 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#50 [ちか]
「お、俺、まだ勤務中なんですけど・・!!」


「あ、そう言えばそうだったね。」



そうだったね、って・・―
こいつ、なんなんだよ!!

⏰:09/02/02 17:59 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#51 [ちか]
感覚がおかしいって言うか、なんて言うか。


俺は車内を見渡してみた。


車とは思えない内装。
まるで一つの部屋みたいだ。
装飾品はシンプルだけど、高級感が漂ってる。

さっきも億が云々とか言ってたし・・


金持ちとは聞いてたけど、ここまですごいとは・・。

⏰:09/02/02 18:04 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#52 [ちか]
「で、さっきの続きだけど。」


「ふえ!!?あ、はい!」

内装に見とれていた俺は、慌ただしく返事をした。


「あはは。君面白いね。」

「ど、どーも・・」


_

⏰:09/02/02 18:08 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#53 [ちか]
「で、交換条件の件なんだけど、学校には言わないあげる。」


「本当ですか?!
ありがとうござ・・「その代わり、」


俺の言葉を遮って、恭弥は話を続けた。

⏰:09/02/02 18:10 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#54 [ちか]
「その代わり・・??」

「君にはあの店を辞めてもらうよ。」

「え、それだけじゃ生活出来な・・「それは大丈夫。」

や、大丈夫じゃないんだよっ!!





「君には今日から家に住んでもらうから。」

⏰:09/02/02 18:17 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#55 [ちか]
「家(ウチ)って、どこの・・」


「僕の家に決まってるじゃない。」

そう言って余裕の笑みを浮かべる恭弥。




「えぇえぇ?!?!?!」


俺の思考は停止。
だって意味分かんないし!!

⏰:09/02/02 18:21 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#56 [ちか]
「もちろん生活面も全てこっちがみるよ。
それなら問題ないでしょ?」


問題ないって・・
あんたの考え方に問題あるだろっ!!!


「そんな急に・・―」

「じゃあ、退学でもいいの?」

⏰:09/02/02 18:25 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


#57 [ちか]
「それは無理っっ!!!」


俺は慌てて応えた。


恭弥はそんな俺を見てにっこり微笑むと、
「じゃあ、決まりだね。」
と半強制的に交換条件を成立させた。

⏰:09/02/02 18:29 📱:P906i 🆔:XnrBx5q.


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