漆黒の夜に君と。[BL]
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#617 [ちか]
「なんでた…っ?!
俺はずっとお前に…っ」
「わかってます!!……それは分かってます‥‥―――でも俺には‥‥。」
先生、俺、先生の気持ちはすっごく嬉しいよ。
でもこればっかりは‥―
「だったらなんで‥―っ」
:09/03/12 20:18 :P906i :pF033Bmg
#618 [ちか]
:09/03/12 22:05 :P906i :pF033Bmg
#619 [ちか]
「それはやっぱり、俺の頭が悪いからじゃないですかねえ…。」
シャーペンをくるくると回しながら俺は真剣に答えた。
「自分で言うなよ…。」
「いてっ!!」
高橋先生は呆れた顔でそう言うと、俺にデコピンを喰らわせた。
:09/03/12 22:11 :P906i :pF033Bmg
#620 [ちか]
みなさん。
紛らわしい光景を見せしてしまい、ごめんなさい
今の状況を簡単に説明すると、俺は今マンツーマンで高橋先生の居残り補習を受けてます。
高橋先生はお疲れ気味です。
:09/03/12 22:15 :P906i :pF033Bmg
#621 [ちか]
「ここまで俺の丁寧な説明を理解出来なかったヤツはお前が初めてだ。」
「おっ!それってすごくない?」
「ある意味な。」
センセー、
ソレッテドーユーイミ?
:09/03/12 22:25 :P906i :pF033Bmg
#622 [ちか]
「お前このまんまだと、追試と補習で夏休み潰れるぞ?」
「えぇえぇッ?!?!」
先生のその言葉は、俺の眠りかけていた頭を一気に覚ました。
「嫌ならもっと真面目にやれ。」
「やってますよー。でも雨の日ってやる気なくなりません?」
え?俺だけだって?
:09/03/12 22:33 :P906i :pF033Bmg
#623 [ちか]
「そう言う事言える期間はとっくに過ぎてんだよ…。」
苦笑いを浮かべる先生。
「あはは!てか先生って、何せんちー?」
「ん、確か…183だったかな。」
「でかっ!!」
羨ましいそうな眼差しを先生に向けると、先生は
「お前は小っこいもんな」
と悪戯な笑みを浮かべた
:09/03/12 22:41 :P906i :pF033Bmg
#624 [ちか]
「って、そんな事考えてる暇あったら単語でも覚えろ。」
「えー。」
「"えー"じゃない。
雨だいぶ強くなってきたな…続き明日にするか。」
窓の外に目をやると、濃いグレーの雲から大粒の雨が降りしきっていた。
梅雨ってこれだから嫌なんだよな。
「明日もあるんだ…。」
「当たり前だ。
じゃ、これ明日までに解いてこい。以上。」
:09/03/12 23:27 :P906i :pF033Bmg
#625 [ちか]
目の前に置かれた紙の束
「これ全部?先生、鬼?」
「先生は人だ。」
爽やかな笑顔で返すのやめてくれ。
俺はその紙の束をカバンに詰め込んで椅子から腰をあげた。
「じゃ、先生ばいばい!」
「おー。気ィつけて帰れよ」
:09/03/12 23:31 :P906i :pF033Bmg
#626 [ちか]
そんな会話を交わして、俺は玄関へと降りていった。
「すっごい雨…。」
目の前に広がる真っ白な景色がその水滴の大量さを物語っている。
あ、今日は恭弥が先に帰ってて、俺には別の車を用意されてるんだ。
:09/03/12 23:35 :P906i :pF033Bmg
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