漆黒の夜に君と。[BL]
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#705 [ちか]
もっと気持ち良くしてあげたい。

俺がいつもしてもらってるみたいに。

そう思った俺は右手をおもむろに恭弥の服の中に滑り込ませた。

「‥‥っ///」

恭弥はほとんど声を出さないけど、ふいに指が突起をかすめた時、恭弥の身体がピクリと反応した。

⏰:09/03/18 14:50 📱:P906i 🆔:.uF.NUH2


#706 [ちか]
ここがいいのかな‥?

もう一度指をかすめてみる。
恭弥の身体は力が抜けていくようだった。

そっか、ここが気持ちいいんだ。

もっと、
もっと触れてみよう。

そうしてさらに手を深く入れた。


その時‥‥――――


ガチャ..

⏰:09/03/18 15:34 📱:P906i 🆔:.uF.NUH2


#707 [ちか]
ガチャ‥?
なんの音‥‥――?

俺は音のする方へ顔を向けた。

「いっ…」

い?
恭弥の声じゃない。
もちろん俺の声でも。

俺の角度から見えたのは白い足だった。


え?‥‥白い‥足‥―?


まさか‥‥―――っ!!!!

⏰:09/03/18 15:41 📱:P906i 🆔:.uF.NUH2


#708 [ちか]
気づいた時にはもう既に遅かった。

見上げるとそこに立っていたのは‥‥、

「「か‥ぐら…」さん…?」

恭弥と声が重なった。

「いッ…いぃいやあぁああッ!!!!!!!」



見 ら れ た ・ ・ ・ ・ 。

⏰:09/03/18 15:46 📱:P906i 🆔:.uF.NUH2


#709 [ちか]
響き渡る神楽さんの悲鳴

鼓動が瞬時に速くなった

頭が真っ白になって、
声すらも出なかった‥‥

このあと、俺の部屋は神楽さんの手によって半壊状態になった事は言うまでもないだろう。


そんな事より今は‥‥‥

「め、め、め、冥さんは…そ、その‥――」

この状況をどうにかしなきゃ、その事で頭がいっぱいだった。

⏰:09/03/18 21:33 📱:P906i 🆔:.uF.NUH2


#710 [ちか]
どうやら神楽さんはパニックになっても力をコントロール出来なくなるようだ。

半壊と言う形でおさまった部屋に座りこむ俺と恭弥と神楽さん。


これぞまさに修羅場だ…


手が震える。

どうしよう…どうしよう

⏰:09/03/18 21:52 📱:P906i 🆔:.uF.NUH2


#711 [ちか]
まさか恭弥とあんなことをするなんて思ってなかったもんだから、ドアに鍵をかけることをすっかり忘れていた。

今更ながら、後悔の気持ちでいっぱいだ…


俯きながらチラリと横目で恭弥を見ると、事の発端とも言える当の本人はすました顔で神楽さんを見ていた。

「た、た、確かに恭くんは凄く素敵な方だと、お、思います…。ですがっ…その‥冥さんは細身ですし可愛いらしいお顔ですが…お、男の子でして……、」

⏰:09/03/18 22:47 📱:P906i 🆔:.uF.NUH2


#712 [ちか]
神楽さんの肩が小刻みに震えてる。

そりゃ、自分の好きな人が押し倒されてて、ましてやその相手が男だったら、震えたくもなるよな…

返す言葉が無かった。

手に汗がじんわりと滲んでいく。

「おッ、男の子同士が…っその‥ああ言った行為をなさるのは‥‥その‥」

いっその事、この場から消えたいとさえ思った。

⏰:09/03/18 22:58 📱:P906i 🆔:.uF.NUH2


#713 [ちか]
そんな中、
この気まずい空気を裂くような通った声が隣で響いた


「神楽。」




たった二文字の言葉だけど、俺も神楽さんもその声に身体をビクリと跳ねさせた。

⏰:09/03/18 23:09 📱:P906i 🆔:.uF.NUH2


#714 [ちか]
「は、はい…?」

神楽さんが細い声で返事をする。


それと同時に鼓動が一気に速さを増していくのが分かった。



これは、どうしようもなく沸き上がる不安。…―

⏰:09/03/19 00:27 📱:P906i 🆔:mlPc9IaA


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