漆黒の夜に君と。[BL]
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#714 [ちか]
「は、はい…?」

神楽さんが細い声で返事をする。


それと同時に鼓動が一気に速さを増していくのが分かった。



これは、どうしようもなく沸き上がる不安。…―

⏰:09/03/19 00:27 📱:P906i 🆔:mlPc9IaA


#715 [ちか]
ねぇ恭弥。








その次はどんな言葉が用意されてる…?

⏰:09/03/19 00:33 📱:P906i 🆔:mlPc9IaA


#716 [ちか]
用意されているのは、

俺を守るフォローの言葉か、
神楽さんとの関係を守る言葉か。

解ってる。

俺はこの1、2ヶ月の間に出逢った仲で、神楽さんは昔からの幼馴染みだと言うことくらい。


…用意された答えは、
どう考えても後者だろう

⏰:09/03/19 00:40 📱:P906i 🆔:mlPc9IaA


#717 [ちか]
「僕は、」


言わないで。

それが例え、神楽さんを落ち着かせる為のその場凌ぎの言葉だとしても、聞きたくないよ…


気持ちを否定されるのが、怖い。
その一瞬でも、例え嘘でも、胸が張り裂けそうになる。

俺は恭弥の声を拒否するように俯き、小さく震えた。

⏰:09/03/19 11:50 📱:P906i 🆔:mlPc9IaA


#718 [ちか]





「冥のことが好きなんだ」




⏰:09/03/19 17:42 📱:P906i 🆔:mlPc9IaA


#719 [ちか]
確かに俺の耳にはそう聞こえた。
幻聴だろうか…?


いや、違う。

だって‥‥――――


肩を引き寄せられ、俺の身体は左に傾く。


俺の肩を抱くその手は、
確かに恭弥のものだった

⏰:09/03/19 17:49 📱:P906i 🆔:mlPc9IaA


#720 [ちか]
「恭‥弥‥‥――?」

今にも泣きそうだった顔で恭弥を見上げると、恭弥は特に顔色を変えることもなく、堂々と神楽さんを見つめていた。


「なっ、恭‥くん‥?あの、そう言う御冗談は…」

「冗談でこんな事言わないよ。僕は本気。」

そう言うと、俺を見て優しく微笑んだ。


「僕の大切な人だよ、冥は。」

⏰:09/03/19 17:59 📱:P906i 🆔:mlPc9IaA


#721 [ちか]
大切 な 人 …―――


いつの間にか自然と体の震えは止まっていた。


抱かれている肩から恭弥の温もりが伝わってくる

なんて落ち着くんだろう


が、そのすぐ後から急に照れが込み上がってきて顔が赤くなっていくのを感じた。

⏰:09/03/19 18:53 📱:P906i 🆔:mlPc9IaA


#722 [ちか]
「はっ離せ‥よ!//」

「やだ。」

そう言って満面の笑みを浮かべる。

やばい‥今一瞬クラッときた‥///

「ほ、ほ、本気…」

大きな瞳をさらに大きくして恭弥の言葉を繰り返す神楽さん。

そのか細い声に神楽さんの存在を思い出した俺はその声の先に慌てて目をやった。

⏰:09/03/19 21:18 📱:P906i 🆔:mlPc9IaA


#723 [ちか]
相当なショックを受けてるらしい。
そりゃそうだろうな…

肩はさらに震えていた。

「きょ…う…くん…が‥ほ‥んき‥‥―――」

「か、神楽さん?!?!」


神楽さんはそのまま後ろに倒れこんでしまった。

⏰:09/03/19 21:23 📱:P906i 🆔:mlPc9IaA


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