漆黒の夜に君と。[BL]
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#719 [ちか]
確かに俺の耳にはそう聞こえた。
幻聴だろうか…?


いや、違う。

だって‥‥――――


肩を引き寄せられ、俺の身体は左に傾く。


俺の肩を抱くその手は、
確かに恭弥のものだった

⏰:09/03/19 17:49 📱:P906i 🆔:mlPc9IaA


#720 [ちか]
「恭‥弥‥‥――?」

今にも泣きそうだった顔で恭弥を見上げると、恭弥は特に顔色を変えることもなく、堂々と神楽さんを見つめていた。


「なっ、恭‥くん‥?あの、そう言う御冗談は…」

「冗談でこんな事言わないよ。僕は本気。」

そう言うと、俺を見て優しく微笑んだ。


「僕の大切な人だよ、冥は。」

⏰:09/03/19 17:59 📱:P906i 🆔:mlPc9IaA


#721 [ちか]
大切 な 人 …―――


いつの間にか自然と体の震えは止まっていた。


抱かれている肩から恭弥の温もりが伝わってくる

なんて落ち着くんだろう


が、そのすぐ後から急に照れが込み上がってきて顔が赤くなっていくのを感じた。

⏰:09/03/19 18:53 📱:P906i 🆔:mlPc9IaA


#722 [ちか]
「はっ離せ‥よ!//」

「やだ。」

そう言って満面の笑みを浮かべる。

やばい‥今一瞬クラッときた‥///

「ほ、ほ、本気…」

大きな瞳をさらに大きくして恭弥の言葉を繰り返す神楽さん。

そのか細い声に神楽さんの存在を思い出した俺はその声の先に慌てて目をやった。

⏰:09/03/19 21:18 📱:P906i 🆔:mlPc9IaA


#723 [ちか]
相当なショックを受けてるらしい。
そりゃそうだろうな…

肩はさらに震えていた。

「きょ…う…くん…が‥ほ‥んき‥‥―――」

「か、神楽さん?!?!」


神楽さんはそのまま後ろに倒れこんでしまった。

⏰:09/03/19 21:23 📱:P906i 🆔:mlPc9IaA


#724 [ちか]
「神楽さん?!神楽さん?!」

揺すっても起きない。

「暴れるの通り越して気絶しちゃったみたいだね。」

物珍しそうな目で神楽さんの顔を除きこむ恭弥。

「俺のせいだ…。」

俺のせいでこんなにショック受けて‥

⏰:09/03/19 22:08 📱:P906i 🆔:mlPc9IaA


#725 [ちか]
>>724訂正
除きこむ×
覗きこむ○
すいません><

⏰:09/03/19 22:10 📱:P906i 🆔:mlPc9IaA


#726 [ちか]
「冥は責任感じすぎ。」

恭弥はそう言って眉間にシワを寄せていた。

「だ、だって‥‥」

って言うか、お前もちょっとは責任感じろよ!!!!

「別に僕達悪いことしてないんだから。そんなに1人で責任感じなくていいんだよ?」

至って平然とした顔で言ってのける恭弥。

⏰:09/03/19 22:46 📱:P906i 🆔:mlPc9IaA


#727 [ちか]
そう言われて気持ちが軽くなった反面、あまりに堂々すぎるその態度に苛立ちも感じた。


でも、そうだよな‥


別に悪いことはしてないはず‥

嘘なんかついたって、いつかまた今日みたいにバレてしまう日が来るんだから、これで良かったんだよな…。

⏰:09/03/19 22:48 📱:P906i 🆔:mlPc9IaA


#728 [ちか]
そのあと、俺と恭弥は気を失っている神楽さんを別の部屋に運んだ。


「じゃ、俺部屋戻るから。おやす…みぃ?!?!」

声が上擦ったのは恭弥に腕を強く引っ張られたから。

「あんな部屋(半壊状態)で寝れないでしょ。
僕の部屋おいで。」

⏰:09/03/19 22:53 📱:P906i 🆔:mlPc9IaA


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