漆黒の夜に君と。[BL]
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#728 [ちか]
そのあと、俺と恭弥は気を失っている神楽さんを別の部屋に運んだ。


「じゃ、俺部屋戻るから。おやす…みぃ?!?!」

声が上擦ったのは恭弥に腕を強く引っ張られたから。

「あんな部屋(半壊状態)で寝れないでしょ。
僕の部屋おいで。」

⏰:09/03/19 22:53 📱:P906i 🆔:mlPc9IaA


#729 [ちか]
そう言えばそうだった…
恭弥、こう言うところ優しいよな。

「ありが…、」

礼を言おうと振り返ったその時。

「さっきの続きしたいしね」

囁かれる甘く低い声。

「っな…!!///」

向けられる意地悪な笑顔


さっきの言葉は、やっぱり前言撤回!!!!

⏰:09/03/19 23:01 📱:P906i 🆔:mlPc9IaA


#730 [ちか]
「まっまだプリント残ってるし!!!!///」

「明日の放課後までに僕がやっといてあげる。」

それはラッキー!
って違ーう!!(1人ツッコミ)

「や、でもっ!!
自分の力でやらなきゃ…」

「冥に拒否権はありません。」

そうやって妖艶な笑みを向けられたら最後。

この後、俺がどうなったかはご想像にお任せします‥///

⏰:09/03/20 11:53 📱:P906i 🆔:ZLvEnrdE


#731 [ちか]
翌朝、目が覚めると目の前には恭弥の顔。

「★!?#@%$?!//」

「あ、今起こそうと思ったんだけど、」

心なしか恭弥の顔に『つまんない』と書いてあるように見えた。

俺は咄嗟に上体を起こした。

どうやって起こすつもりだったんだか知らないけど、顔近すぎっ!!!///

⏰:09/03/20 12:13 📱:P906i 🆔:ZLvEnrdE


#732 [ちか]
「冥、顔真っ赤だよ?」

「き、気のせい気のせい!!///俺シャワー浴びてくるっ!!」

益々赤みを増す顔を適当に隠しながらバスルームに逃げ込んだ。



朝から心臓に悪いっつーの‥‥。

⏰:09/03/20 21:53 📱:P906i 🆔:ZLvEnrdE


#733 [ちか]
それから着替えたあと、朝食を食べに1階に降りたけど神楽さんは一度も姿を見せなかった。

そして今、いつもの車に乗り込んで学校に向かってる。


「てかさぁ、…言っちゃってよかったの?」

「ん?何を?」

「か、神楽さんに‥俺達のこと。」

⏰:09/03/20 21:59 📱:P906i 🆔:ZLvEnrdE


#734 [ちか]
小さくそう呟くと、恭弥は「あぁ。」と短く声を漏らした。
今思い出したかのように


「あぁ、って‥‥。
恭弥ってホントにマイペースだよなぁ。」

「そう?
まぁ、でも神楽なら大丈夫だよ。」

偉く余裕な態度。
どっからそんな自信湧いてくるんだ?

⏰:09/03/20 22:07 📱:P906i 🆔:ZLvEnrdE


#735 [ちか]
「なんで?」

恭弥があまりに自信に満ち溢れた顔をしてるもんだから、俺は少し眉を寄せてそう聞いた。


すると、恭弥は俺の方を見て優しく微笑んでこう言った。


「神楽なら解ってくれるって信じてるからね。」

⏰:09/03/20 22:24 📱:P906i 🆔:ZLvEnrdE


#736 [ちか]
恭弥のことだからまた、
「なんとなく。」とか、
「大丈夫そうだし。」とか
そんな適当なことを言うんだろうと思っていた俺は、予想外の答えに言葉を無くした。


その瞳は、本当にあの人を信じきっていて、これが幼馴染みの絆なのかな、なんて納得してしまった自分が居た。

⏰:09/03/20 22:48 📱:P906i 🆔:ZLvEnrdE


#737 [ちか]
そのあと恭弥は

「あと、言っておいた方がそろそろ神楽も僕のこと諦めてくれるかなと思って。」

と付け足したから、ちょっと感動は薄れたけど。



まぁ、それも恭弥らしいよな。

⏰:09/03/20 22:55 📱:P906i 🆔:ZLvEnrdE


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