漆黒の夜に君と。[BL]
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#757 [ちか]
胸の締め付けがスッと解けていくのが分かった。


「先生、たまには良いこと言うんですね。」

「“たまには”ってのは余計だ。」

そう言って先生はまた俺にデコピンを食らわせようとする。
それを片手で掴む俺。

「同じ手はくらいません」

得意気にニッと笑ってみせる。

⏰:09/03/23 17:46 📱:P906i 🆔:O6X.h/Hk


#758 [ちか]
手を離そうとしない俺に先生はムッとしたご様子。
しかしその顔はすぐに笑顔へと変わっていく。
ニヤリと笑うその顔は鬼と言うより悪魔だ。

「て言うか、なんだお前そう言う恋愛してんの?
ふーん。へえ〜。」

「べ、別にそれは関係な‥ッ///い゙って!!」

空いていた片手が否定しようとする俺に命中した

「甘いな日下。
手は二つあるんだよ。」

にっこり微笑む先生。

やられた‥‥。

⏰:09/03/23 18:00 📱:P906i 🆔:O6X.h/Hk


#759 [knj]
メチャクチャいいですv(*^^*)/
感動しました(T_T)
続き頑張って下さい\(*^^*)/
応援してます(^∇^o)(o^∇^)

⏰:09/03/23 19:49 📱:W61PT 🆔:134pqGpo


#760 [ちか]
>>759
└→knjさま*

ありがとうございます!!
嬉しくて涙が(´;ω;`)
感動してもらえて、書いてる側としてもほんま嬉しい限りです*´∀`*

これからも楽しんでもらえるように一生懸命頑張りますっ★

⏰:09/03/23 21:50 📱:P906i 🆔:O6X.h/Hk


#761 [ちか]
>>758

「むかつく…。」

手加減してるつもりかも知れないけど威力はある
赤くなるおでこを擦りながら涙目で先生を睨んだ

「ラッキーだと思え。
俺のデコピンを受けると頭良くなるんだから。」

「じゃあ俺はとっくに天才少年ですよ。」

「それもそうだな。」

そんな他愛のない冗談にお互い笑みを溢しながら、放課後の居残り補習は進んでいった。

⏰:09/03/23 22:03 📱:P906i 🆔:O6X.h/Hk


#762 [ちか]
「じゃ、今日はここまでにするか。」

窓の外はいつの間にか青かった空は夕焼けで綺麗なオレンジに染まっていた。

「今日はってことは明日もか〜。」

「嫌だったらさっさと賢くなれ。」

そんな無理言われても…

「でもちょっと出来るようになりましたよ、俺。」

「“ちょっと”な。」

皮肉混じりの言葉が頭にくるけど先生らしいよな

⏰:09/03/24 00:11 📱:P906i 🆔:niXsekkY


#763 [ちか]
俺は教科書やらプリントを鞄の中に詰め込んで立ち上がった。

「気をつけて帰れよー。」

「はいはーい。」

そんな淡白な会話をして教室をあとにする。

階段を降りて玄関まで行くと、校門の方に白く長い車が見えた。

⏰:09/03/24 17:59 📱:P906i 🆔:niXsekkY


#764 [ちか]
「目立つから校門の前には来ないでって言ったのに…。」

誰も居ない玄関でため息混じりの独り言を呟く俺

しかし珍しいな。
いつも車は黒なのに…

白い車を見るのは今日が初めてだった。

⏰:09/03/24 18:04 📱:P906i 🆔:niXsekkY


#765 [ちか]
しかし、まぁそんな日もあるんだろうと、あまり深く考えず俺は校門へと足を運んだ。


車の前まで来てみたものの、やっぱり何か違和感がある‥

腰を曲げて窓に顔を近づけると、閉まっていた窓が静かに開いた。

⏰:09/03/24 21:51 📱:P906i 🆔:niXsekkY


#766 [ちか]
黒くて外からは見えないよう加工された窓がゆっくりと降りていく。


それを辿るように目で追っていく俺。

だんだんと露になるその見覚えのある顔。


「神楽さん?!?!」


ピタリと止まった窓の中から顔を見せたのはまさしく神楽さんだった。

⏰:09/03/25 00:21 📱:P906i 🆔:sBuzbL7s


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