漆黒の夜に君と。[BL]
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#799 [ちか]
「勝負、勝負って‥‥一体何するんですか?!?!」
今の状況に俺の頭は全くついていかず、半ば半泣きの状態だった。
「あぁ、勝負内容を申してませんでしたね。私とした事が‥すいません。
ですが、冥さんは何もしなくて良いのです。」
「へ‥?」
「ここはあるビルの最上階です。恭くんが着き次第、勝負は始まります。
私も恭くんも、ここからモニターを見てるだけでいいんです。簡単でしょう?」
:09/03/27 14:53 :P906i :Kttm89gw
#800 [ちか]
>>799訂正
私も恭くんもここから×
私も冥さんもここから○
すいません><、
:09/03/27 14:55 :P906i :Kttm89gw
#801 [ちか]
簡単と言えば簡単だけど…そんなのが勝負なのか‥?
俺は解せない顔で神楽さんを見つめた。
「全てを決めるのは恭くんです。
恭くんには‥どれだけ冥さんを愛してるのか試させてもらいます。
もし、恭くんが最上階のこの部屋まで来ることが出来たら、冥さんの勝ち。
出来なかったら私の勝ち。
冥さんが勝ったら私は潔く身を引きます。
ですが、私が勝った時、冥さん。貴方が身を引いてください。」
神楽さんの顔は再び真剣な表情へと変わっていた
:09/03/27 15:00 :P906i :Kttm89gw
#802 [ちか]
「そ‥そんな勝負アリなんですか?!試すなんて‥、俺そんな勝負受けません!!」
俺は立ち上がり、そう声を張り上げた。
神楽さんの真剣な眼差しを見る限り、“試す”には何か危ない匂いがする
これ以上、恭弥に迷惑かけられない……っ
俺は早くここから出て行こうと襖へ歩みを進めた
:09/03/27 22:57 :P906i :Kttm89gw
#803 [ちか]
「いいんですか?」
冷静を保ったままの声に、俺は襖に手をかけた時足を止めた。
「どう言う意味ですか…?」
振り返らずに口を開いた
「冥さんがこの勝負を受けないのなら、私は身を引きません。」
余裕な口調が解せない。
:09/03/27 23:08 :P906i :Kttm89gw
#804 [ちか]
「それがなんだって言うんですか。」
そんなの俺だって同じだ
絶対恭弥を譲ったりなんか‥‥、
「分からないんですか?
身を引かないと言うことは、どんな手段を使っても貴方達を引き離すと言う意味です。
同性同士の貴方達を引き離す事なんて簡単なんですよ?」
その瞬間、心臓が一気に心拍数を上げた。
どうしようもない焦りが俺の胸を掻き鳴らす。
:09/03/27 23:15 :P906i :Kttm89gw
#805 [ちか]
思わず俺は神楽さんの方へと振り返った。
「そ‥んな…こと‥っ」
落ち着け、落ち着け俺。
“引き離す”
その言葉を聞くだけで胸が張り裂けそうになる。
そんな事されたら俺…っ
動揺を隠しきれない俺に、微笑む神楽さん。
全部予想の範囲内ってワケか…。
こんな事なら端から優里の言う通り気をつけておくべきだった…!!!
バカだ…ほんとバカだ俺…。
自分の愚かさに、涙が滲んだ。
:09/03/27 23:27 :P906i :Kttm89gw
#806 [ちか]
「どうしますか?
勝負…受けてくださいます?」
神楽さんの言葉が俺の胸に刺さる。
どっちにしろ、俺に選択肢は無いってワケだ。
「…………受け‥ます。」
俺は小さく呟いた。
恭弥‥‥‥ごめん…。
俺がバカだったから、こんなことに…
でも、俺は恭弥との仲が引き離されることの方が辛いんだ…
苦しくて‥‥‥どうしようもなく恐いんだ‥
:09/03/27 23:32 :P906i :Kttm89gw
#807 [ちか]
俺は恭弥を信じてる。
恭弥がいつだって俺を信じてくれてるように。
ここに着くまでに、どんな罠が用意されてるかは分かんないけど‥‥
でも恭弥なら大丈夫だろ?
恭弥に勝てないモノなんて無いよな…?
信じてる。
信じてるから、どうか無事にここまで来て…――
:09/03/27 23:40 :P906i :Kttm89gw
#808 [ちか]
― 恭弥side.―
僕は今、某ビルの前に立っている。
「ここに居るの?」
睨みをきかせながら松山に問う。
「手紙にはそう書いております…」
そう返事を聞いてから、
一度ため息をついた。
なんで僕がこんなとこに来なきゃ行けないの、全く。
ただでさえ今機嫌が悪いって言うのに。
あぁ、仕方ないから僕がなんでこんなに嫌がりながら此処に来ているか説明してあげる。
:09/03/28 17:43 :P906i :xsG6IXG.
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