クソガキジジイと少年。みそ汁編
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#98 [ザセツポンジュ]
ジョウジロウには5つ年上の兄がいて、シンイチロウと言う。
ただのゲーマーだったために弟の相手はあまりせず、自分の興味のある事だけは集中してやりとげるような性格だ。
コントローラーの取り合いよりも、父さんと、歴史のお話をする事の方が自分の性にはあっていたジョウジロウちゃん。
:09/03/08 00:40 :W61S :IR6AgnaY
#99 [ザセツポンジュ]
『三國志のお話はこないだ終わったから、今日はロンドンのお話をしよう。』
父さんは60年代のロンドンの話をはじめた。
そうすると兄のシンイチロウも、あれだけ大好きなファミコンをやめて、自らロンドンの話に耳を傾けるのだった。
『おやすみなさい。』
:09/03/08 00:43 :W61S :IR6AgnaY
#100 [ザセツポンジュ]
ジョウジロウちゃんはロンドンを想像しながら布団に入り、眠りにつくのだった。
シンイチロウも、父さんの車の中で聴くビートルズを好きになっていくのであった。
目が覚めたジョウジロウちゃんは台所の戸を開けた。
『おっぱいよう。』
『じぃちゃんおはよう。』
:09/03/08 00:46 :W61S :IR6AgnaY
#101 [ザセツポンジュ]
忘れてはいけないのが
この家の変態ジジイ、鈴木ひとしの存在だ。
『ジョウジロウ、お前な、今からきーさんを読んで来い。』
すーさんはオセロをセットして正座していた。
『やだよー。ボク今日忙しいんだから。』
ジョウジロウちゃんは、机に置かれたお弁当箱を手に持った。
:09/03/08 00:48 :W61S :IR6AgnaY
#102 [ザセツポンジュ]
『おい!ワシにさからうとは15年早いなぁ。呼んで来いったら!』
すーさんは足をもぞもぞさせている。
『足、しびれてたてないの?』
ジョウジロウちゃんはすーさんの足の裏をつついた。
『ひゃう!ひゃら!ジョウジロウ!やめろ!快感がワシをおそう!』
:09/03/08 00:52 :W61S :IR6AgnaY
#103 [ザセツポンジュ]
即座に
気持ちが悪い。
と感じたジョウジロウちゃんは一旦お弁当を置いて、隣のきーさんちへ向かった。
『トーミオちゃん。』
『はーあーいー…』
トミーはデレデレしながらママと玄関までやってきた。
:09/03/08 00:54 :W61S :IR6AgnaY
#104 [ザセツポンジュ]
『ジョウジロウちゃんおはよう。今から朝ごはんなんだけど、もう食べちゃった?』
トミーのママは美人だ。
小さな子供でもうっとりするほどの。
『ううん。まだ。あのね、ウチのじぃちゃんにね、きーさん呼んで来てって頼まれた…』
:09/03/08 00:56 :W61S :IR6AgnaY
#105 [ザセツポンジュ]
『おうおう。ジョウジロウちゃんおはよう。なんじゃ?すーさんにまたコキ使われたのか?かわいそうに、あがりなさい。ほれほれ。』
ジョウジロウちゃんは寝癖をつけたまんまトミーの家におじゃました。
『オレんち今日ね、サンドイッチ!この卵のはね〜オレが手伝ってね〜…』
:09/03/08 00:59 :W61S :IR6AgnaY
#106 [ザセツポンジュ]
『うるさいぞトミオ。お前はすーさんにコキ使われた事が無いからサンドイッチではしゃいでられるんじゃ。見てみろ、ジョウジロウちゃんのこの悲しそうな朝を。』
きーさんは食卓に座って
ツナサンドを食べた。
朝早く仕事に向かう両親を持つジョウジロウちゃんは、
:09/03/08 01:02 :W61S :IR6AgnaY
#107 [ザセツポンジュ]
前の日に多く作ったおかずの残り物を自分でお皿によそって、ご飯を食べていたのだ。
朝早くから
オセロのために正座をするすーさんには、優しさと言うものがあまり無いため、自分のご飯は自分で用意していた。
それを知っていた木田家は、ジョウジロウちゃんを朝食に誘う事が度々あった。
:09/03/08 01:05 :W61S :IR6AgnaY
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