クソガキジジイと少年。みそ汁編
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#105 [ザセツポンジュ]
『おうおう。ジョウジロウちゃんおはよう。なんじゃ?すーさんにまたコキ使われたのか?かわいそうに、あがりなさい。ほれほれ。』

ジョウジロウちゃんは寝癖をつけたまんまトミーの家におじゃました。


『オレんち今日ね、サンドイッチ!この卵のはね〜オレが手伝ってね〜…』

⏰:09/03/08 00:59 📱:W61S 🆔:IR6AgnaY


#106 [ザセツポンジュ]
『うるさいぞトミオ。お前はすーさんにコキ使われた事が無いからサンドイッチではしゃいでられるんじゃ。見てみろ、ジョウジロウちゃんのこの悲しそうな朝を。』


きーさんは食卓に座って
ツナサンドを食べた。

朝早く仕事に向かう両親を持つジョウジロウちゃんは、

⏰:09/03/08 01:02 📱:W61S 🆔:IR6AgnaY


#107 [ザセツポンジュ]
前の日に多く作ったおかずの残り物を自分でお皿によそって、ご飯を食べていたのだ。

朝早くから
オセロのために正座をするすーさんには、優しさと言うものがあまり無いため、自分のご飯は自分で用意していた。


それを知っていた木田家は、ジョウジロウちゃんを朝食に誘う事が度々あった。

⏰:09/03/08 01:05 📱:W61S 🆔:IR6AgnaY


#108 [ザセツポンジュ]
『ジョウジロウちゃん、ゆっくり食べなさい。トミオちゃんはマザコンだし、すーさんは変態だし、お前のにぃちゃんはゲームしかしないし、まともなのはワシとジョウジロウちゃんだけじゃ。うん、うまい。ツナサンド食べなさい。』


ジョウジロウちゃんはツナサンドをほうばった。

⏰:09/03/08 01:08 📱:W61S 🆔:IR6AgnaY


#109 [ザセツポンジュ]
きーさんは、割りと物静かな方だが、謙虚で優しい隣の家のジョウジロウちゃんがお気に入りだった。

すーさんはと言うと、なんでもかんでもつっかかってはゲラゲラ笑っている隣の家のトミーがお気に入りだった。


『じゃあキュウんち行って来る!』

『あっ!待って!先にボクんち行ってお弁当箱持って来ないと!』

⏰:09/03/08 01:12 📱:W61S 🆔:IR6AgnaY


#110 [ザセツポンジュ]
朝ごはんを終えたジジイと少年二人は、すーさんが正座をしたまんま静止していると思われる隣の家に移動した。


『おぉい!ジョウジロウ!ワシはきーさんを呼んで来いと言ったろ!ハナクソチビ野郎!』


予想通りのポーズで大声をあげるすーさん。

⏰:09/03/08 01:15 📱:W61S 🆔:IR6AgnaY


#111 [ザセツポンジュ]
『すーさん。呼ばれてやって来たよ。』


きーさんは座る。


『きーさん。ワシは朝から待っておった。オセロのために。眉毛にツバを何度もつけて。』


『キャーハハハすーさん汚ねー!眉毛にツバー!』


すーさんの足を踏んづけるトミー。

⏰:09/03/08 01:18 📱:W61S 🆔:IR6AgnaY


#112 [ザセツポンジュ]
『トミオ。いいか。眉毛にツバを塗り込んだら足のしびれがなおると言う人もおるがな、すーさんみたいになりたくないのなら、どんなに足がしびれても、眉毛にツバをつけてはならん。分かったか?』


きーさんはタバコをくわえ、オセロを開始した。

『はいはーい。』

『おいきーさん!ワシは黒が良かったのに!』

⏰:09/03/08 01:22 📱:W61S 🆔:IR6AgnaY


#113 [ザセツポンジュ]
ゴツン。
朝から迷惑をかけるすーさんのわがままに、無償に腹が立ったきーさんはいつもより拳に力を入れた。

『いちちち。』

きーさんのゲンコツは痛いのだ。

そんな事をよそに

水筒を持ったトミーと
お弁当箱を持ったジョウジロウちゃんは、キュウの家へ向かった。

⏰:09/03/08 01:25 📱:W61S 🆔:IR6AgnaY


#114 [ザセツポンジュ]
『きーさん、キュウちゃんな、お母さん出ていったじゃろ。』

『あぁ。かわいそうだが。ちょっと甘やかし過ぎじゃな。』


『そうか?』


『ワシらには一応挨拶はするがな、いつもおじいちゃんの後ろに隠れて甘えてばかりおる。』

⏰:09/03/08 01:28 📱:W61S 🆔:IR6AgnaY


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