クソガキジジイと少年。みそ汁編
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#59 [ザセツポンジュ]
お母さんは
どこに行ったのかたずねる
キュウに

おじいちゃんは

『おでかけだよ。』

と言って
頭をなでるので

キュウはそれを
無理矢理信じていた。

⏰:09/02/18 03:28 📱:W61S 🆔:QP.UDvFQ


#60 [ザセツポンジュ]
実際のところ
祖父にベッタリと
くっついて暮らしていた
キュウは
母親との会話はあまり
無かった。

一緒にお風呂に入ろうものなら
『後ろを向いててね。』

と、言われ
何のために裸で
お風呂に入っているのかも
分からず
部屋には鍵がかけられていて
お母さんの部屋の中に
入れなかった。

⏰:09/02/18 03:29 📱:W61S 🆔:QP.UDvFQ


#61 [ザセツポンジュ]
キュウが
結局すがりつくところは
おじいちゃんのところだった。

しかし
いざお母さんが
帰ってこないと
寂しかったのだ。

⏰:09/02/18 03:30 📱:W61S 🆔:QP.UDvFQ


#62 [ザセツポンジュ]
物静な母親だったが
出稼ぎに行く夫が
家にいない間
その夫の親と暮らし

おじいちゃん、
おばあちゃんの部屋に
いりびたる娘との生活は

さぞ肩身が狭かった事だろう。
東京から帰って来るなり
毎回夫婦ゲンカをしていたのだった。

⏰:09/02/18 03:33 📱:W61S 🆔:QP.UDvFQ


#63 [ザセツポンジュ]
『えーん。』

今度はジョウジロウまで
ポロポロ泣き出してしまった。

『おい!ジョウジロウちゃん!アンタ一体何が悲しかったんじゃ!』

きーさんはキュウを抱きかかえ
しゃがみこんだ。

『わかりませーん!うわーん!』

『。。。分からないなら泣くな、アホか。』

⏰:09/02/18 03:35 📱:W61S 🆔:QP.UDvFQ


#64 [ザセツポンジュ]
続いてトミーまで
目をおさえて
鼻をシュンシュン
言わせている。

『トミオ!次はどうしたんじゃ。わかりませんはナシだぞ。』

『うぅ…ひっく…ううう…。』

きーさんは二人を
自分のもとへ寄せた。

⏰:09/02/18 03:37 📱:W61S 🆔:QP.UDvFQ


#65 [ザセツポンジュ]
『あぁあぁ。ワシがイタズラして泣かせたと思われるじゃろ!困ったなぁ。警察が来たら逮捕されてしまう。うーん。よし。』

きーさんは空を指差した。

『川までお散歩して、夕日が沈んだらおうちへ帰ろう。』

チビ共3人は
涙をゴシゴシふいて
近くの川まで歩いて行くのだった。

⏰:09/02/18 03:40 📱:W61S 🆔:QP.UDvFQ


#66 [ザセツポンジュ]
『キュウ、きーさんの事、嫌いじゃろ?』

『きらーい。』

『フン。それはそうと鼻ちょうちんができておるぞ。ほれ。』

パチンッ。


『キャーハハハハ。』


夕日が沈むまでの間
きーさんは
子供達のご機嫌とりに
懸命に励むのであった。

⏰:09/02/18 03:44 📱:W61S 🆔:QP.UDvFQ


#67 [ザセツポンジュ]
>>2-18
>>21-66

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/357/

⏰:09/02/18 03:48 📱:W61S 🆔:QP.UDvFQ


#68 [ザセツポンジュ]
トミーの家は
日本瓦のごくごく普通の一軒家。

トミーのパパは
ごくごく普通のサラリーマン。

ごくごく普通なのはここまでだ。

⏰:09/03/04 05:58 📱:W61S 🆔:2upng3Ik


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