クソガキジジイと少年。みそ汁編
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#65 [ザセツポンジュ]
『あぁあぁ。ワシがイタズラして泣かせたと思われるじゃろ!困ったなぁ。警察が来たら逮捕されてしまう。うーん。よし。』
きーさんは空を指差した。
『川までお散歩して、夕日が沈んだらおうちへ帰ろう。』
チビ共3人は
涙をゴシゴシふいて
近くの川まで歩いて行くのだった。
:09/02/18 03:40 :W61S :QP.UDvFQ
#66 [ザセツポンジュ]
『キュウ、きーさんの事、嫌いじゃろ?』
『きらーい。』
『フン。それはそうと鼻ちょうちんができておるぞ。ほれ。』
パチンッ。
『キャーハハハハ。』
夕日が沈むまでの間
きーさんは
子供達のご機嫌とりに
懸命に励むのであった。
:09/02/18 03:44 :W61S :QP.UDvFQ
#67 [ザセツポンジュ]
:09/02/18 03:48 :W61S :QP.UDvFQ
#68 [ザセツポンジュ]
トミーの家は
日本瓦のごくごく普通の一軒家。
トミーのパパは
ごくごく普通のサラリーマン。
ごくごく普通なのはここまでだ。
:09/03/04 05:58 :W61S :2upng3Ik
#69 [ザセツポンジュ]
トミーはクラブのママを務める
“ママ”の事が大好きである。
『ママはオレのだぞ!』
と、パパに詰め寄るほどだ。
しかし、ママはいつも夜は仕事でいない。
トミーは保育園に行くのを
とてつもなく嫌がっていた。
:09/03/04 06:01 :W61S :2upng3Ik
#70 [ザセツポンジュ]
『ママと遊びたいのにー!保育園行くのいやだー!』
そしてこの町では変わった人として有名な意地悪ジジイのきーさんに、ダダをこねてはゲンコツを食らわされ、泣きわめく始末だ。
:09/03/04 06:04 :W61S :2upng3Ik
#71 [ザセツポンジュ]
『オレがね、保育園から帰るまでは絶対にオウチにいてね、ママ。』
『わかった。ご飯作って待ってるからね、トミオちゃん。』
いいニオイのするママはトミーの涙をふいてゲンコツされた頭をなでてくれる。
:09/03/04 06:05 :W61S :2upng3Ik
#72 [ザセツポンジュ]
『今日は早くむかえに来いよ、クソジジイ!』
『なんじゃと?もっぺん言ってみろクソガキ!』
きーさんは拳を抱えて、なかなか言う事を聞かないトミーを追いかけ回す日々は続いた。
:09/03/04 06:08 :W61S :2upng3Ik
#73 [ザセツポンジュ]
『ねぇねぇ、じぃちゃん。ママはお出かけしたら帰って来なくなるの?』
トミーはキュウんちのお母さんが“お出かけに行った”まんま帰って来なくなったと言う事実に不安を抱いていた。
それ以来、ママが出かけるのを嫌がって甘えてばかりいるのだった。
:09/03/04 06:13 :W61S :2upng3Ik
#74 [ザセツポンジュ]
保育園が無い日の昼間
きーさんは
春の日を浴びながら
暴れん坊将軍を見ていた。
そんな気持ちのいい午後、
クソガキの話などどうでも良かったが、不安そうな我が孫の顔を見て、ジジイは考える。
『今のトミオに話して、意味が分かるとは思えん。すまんが、その話はできん。クソガキには。』
:09/03/04 06:16 :W61S :2upng3Ik
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