《親友》からもらった《親友》

私の実話を書きます。

香奈美、もうすぐやね。
ちゃんと上から見とけよ(笑)

香奈美「え、うん。(笑)みたいだねー。てかスルー？」

ニヤニヤしながら香奈美が答えた。

『まじか～！やった！え？あっキモくねーよ(笑)』
と返して２人で笑った。

香奈美はバイトで会ったと言うか、元々地元の友達。
中学生のころは１度も話したことがなかったけどたまたま同じバイト先にいて気づけば仲良し。

私の大事なたった一人の親友。

違う高校に通いながらも生活は全くと言っていいほど同じだった。

毎日遅刻し、頭はそこそこ。おまけに香奈美はバイクで停学、私はタバコで停学。休みの日はもっぱらバイトに入り、ない日は寝るか飲み会。

高校生はなにかと飲み会が大好きでね、今思えば大人ぶってんな～って感じ(笑)

いつしか２人で飲みに行くようになった。

初めて２人で飲んだのは高校３年生の冬。
この頃かな‥一番２人が仲良くなったのは。

居酒屋では笑いが止まらず爆笑、涙が出るほど笑った。

飲んでる途中こんな話をした。

香奈美「もうすぐクリスマスやね～。」

『ホントやね！どーせ香奈美は瞬くんと過ごすんやろ。』

香奈美「いや、彼はバイト(笑)
ウチラもバイト入る‥？ｗ」

『ちょっｗ高校生最後のクリスマスやん！…まぁ香奈美と一緒なら何でもいいわ！』

香奈美「まちがいねー(笑)」

私は香奈美が大好きだった。
変わった性格で面白くてたまに性格の悪さも出て、その時の扱い方も分かった。

多分香奈美も同じ気持ちだったと思う。

香奈美「てかさー、高校の友達が今から遊ぼうって！どーする？」
『あんた彼氏おるやん(笑)』

香奈美「それとこれとは別♪最近めっちゃ仲良くなってさ、ちょくちょく遊びよるっちゃん！れいなにおすすめよ(笑)」

『え～イケメン？(笑)』

香奈美「学校では結構人気よ！れいなが気に入るかはわからんけど。でも良いやつだし連れてくる友達も気になるし遊ぼー！」

『結局やんか(笑)んま、別にいいけど！』

これが４人の始まり。
一生忘れない４人で過ごした日々。

しばらくして地元へ戻ると１台の軽自動車が待っていた。

最初の感想は……"ちっさ！"
とりあえず車が小さくて笑った。

香奈美の友達らしき人が助手席から軽く叫んだ。

「早く～」

乗ると中はホントに狭い(笑)
今でも覚えてる。

とりあえず居酒屋に行こうとなり、５分ぐらいで地元の居酒屋についた。
それまで私と運転手は一言も口を開かず、ただ黙って香奈美達についていった。

極度の人見知りの私が最初に発した言葉は確か…
『あ、梅酒のロックで』
だった気がする(笑)

やっとみんなの顔が見えたところで軽く自己紹介。
運転手の名前は竹山昌平。
あだなは昔から"たけさん"らしい。
助手席兼、香奈美の友達は大友慶太。
"とも"と呼ばれてたのでそう呼ぶことにした。

少しなれてきた私に対し香奈美は凄かった。
初対面のたけさんと枝豆の取り合い…笑った。

その後は公園で何故か相撲(笑)
最初、絶対しないと一点張りだった私をたけさんは気にもとめず体当たり。
それに火がついた私も便乗して暴れまくった。
誰かれ構わず４人で暴れた。

12月の寒い日が気付けば汗だく。
しょうもないくだらない遊びだったけど、なんだか小学生に戻った様で楽しかった。