「 triangle 」

下手くそですが、書き残したいと思います。
感想は感想板によろしくお願いします(*^^)
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>>2-5

高校の入学式。
あたしは卒業することを決意した。

この頭で、高校に入れたことが奇跡なんだから。
あたしの家族は、おかんもお姉も中卒。妹もあたしによく似て、問題児だから多分中卒だろう。
今までおかんに苦労かけた分、卒業して頑張ろうと決めた。

この時、あたしは彼氏がいた。
名前は雅樹(まさき)。

神奈川と京都の遠距離恋愛。
半年くらい付き合ってた。

ほんとに大好きだった。

入学式で卒業を決めたものの、すぐにめんどくさくなった。
学校の友達と、誰もいないサッカー部の部室で毎日さぼってた。

女は優奈とヒロとあたし。
男は潤と大貴とミッチー。

このメンバーで、毎日部室にいた。

次第に、グループ内で恋愛が生まれた。
ミッチーはヒロが好きで、でもヒロは彼氏がいた。
潤と優奈は付き合った。

ミッチーはヒロにふられてから、あまり学校に来なくなった。大貴はただめんどくさいという理由で来なくなった。

ヒロとあたしは団地が一緒で、エレベーターを行き来するだけの距離だったので、学校に行かず毎日２人で遊んでた。

夏休み、ヒロは退学になった。
あたしは前半は授業に出ていたので、ギリギリ大丈夫だった。

ミッチーも大貴も退学。
優奈と潤は、あたしと同じように、ギリギリ大丈夫だったらしい。

ヒロが退学になったのをキッカケに、おかんが学校に行けと言うようになった。

夏休み。雅樹との喧嘩が増えていった。
あたしが何か言うと「学校も行かないくせに」と、あたしの弱いとこをついてくる。

雅樹は３つ上だったけど、喧嘩になると屁理屈ばっかりで、すぐ連絡をまいたりして、すごく子供っぽかった。

でも雅樹が好きだった。
誕生日には指輪を貰った。クリスマスには香水を貰った。
全部全部大事にしてた。

喧嘩して、勢いで「別れる！」って言っても、結局最後にはあたしが謝ってた。

そして「次、別れるって言ったらもう止めないから」って言われた。
“次は無い”というプレッシャーに、雅樹に何も言えない日々続いた。

夏休みが終わって、しばらくしてから、あたしは久しぶりに学校に行った。
学校では球技大会が開かれていた。
先生にカメラを借りて色々撮ったりしてた。

「ふは、あいつアホやん」

急に後ろから声が聞こえて、勢いよく後ろを振り返った。

振り向くと、あたしの真後ろに男の子が４～５人座ってた。
そして、声を発したであろう男の子は、急に振り向いたあたしにビックリして、目を丸くしていた。

なんだかすごく可愛い男の子で、正直一瞬で惹かれた。

ｼﾞｯと見つめてると、男の子は「なんかめっちゃ見られてる」と、隣の男の子に助けを求めてた。

あたしは思い切って話しかけてみた。

「なぁ！名前は！？」

男の子は少し戸惑いながらも
「…春」と一言。

この春との出会いが、あたしを変えた。