my love

みなさんの小説
とても上手でいつも楽しく
見させてもらってます!!

自分がしてきた恋愛も
小説にして思い出として
残せたらと思い
書こうと決めました.

初心者なので
どうなるかわかりませんが
読んでもらっていろいろ
共感してもらえたり
何かを感じてもらえたら
嬉しいです!

よろしくお願いします.

海は毎日あたしに
好きだって言ってきたし､
いろんな子と話してても
あたしの事好きなんだ
ってゆう自信みたいなのが
あったんだと思う.

そんなことなんかより､
あたしが海に抱いた
最初の不満は､異常な
あたしへの束縛だった.

自分はあんなに
自由なくせに
あたしがちょっと
男子と話しただけで
激怒する海.

別に､あたしはあたしで
海と付き合ってるわけだし
他の男子と特に話したい
こともなかったから
言うとおりにしてた.

ただ海が毎回
怒ってくるのが
めんどくさくて､
話さなかっただけかも.

「はぁ～､好きってなんだろう?」

あたしは自由奔放な
海に早くも
少し悩み始めてた.

「美真は海くんのどこが好きなの?」

織絵は相変わらず冷静に
話を進めてくれる.

「うーん...バカで､あたしの事真っ直ぐ好きだって言ってくれて､可愛くて､面白い.」

頭に浮かんだすべてを
並べてみた.

「ふぅん.」

織絵は難しい顔をしてる.

まともに誰かと
付き合った事なんてないから
わかんないよ､
そんなこと聞かれても.

部活のない日の
帰り道だった.

海と２人で
いつもの通学路を歩いて
帰った.

「美真～､手!!!」

海があたしの手を
握って､ブンブン
振り回しながら歩く.

「痛いよ～」

「へへっ.」

こうゆう子供っぽい所も
可愛い.

‘好き’なんだよね.
あたしちゃんと.

「んでさぁ～､そん時あいつがさぁ～」

海の話はいつも
ふざけた話ばっかりで､
それを一生懸命話す海が
なんか面白くて
あたしはいつも笑ってた.

「......」

あたしが笑ってると
突然黙る海.

「ん?」

あたしが海の顔を
覗き込むと海は
ソワソワしながら言った.

「じゃあ､ちょっと心理テストな!!!!」

「え､何何～?なにがわかるの?面白そーう.」

細い路地に立ち止まり
向かい合うあたしたち.

「目つぶって!!!５秒.」

「目?......はい!」

何がわかるのかワクワク
しながら目をつぶるあたし.

５...４..３.２.１.

‘チュッ’

「え!!!?」

唇に触れた､初めての感覚.

目を開くと目の前には
顔を真っ赤にした海.

「ば～か､心理テストなんて俺やるわけねーじゃん.」

「ちょ､ちょっとー!!」

「ひひ､」

あたしのファーストキスは
こんな形で奪われた...

でもこのキスで
あたしにはわかって
しまった事がある.

だって､

好きな人とのキスって
嬉しいものだよね.

ドキドキするものだよね.

あたしはこの時､
胸がチクッとした.

海と､こうゆうこと
したくない.

海は嬉しそうにその後も
あたしの手を握りしめ
歩き始めた.

あたしは
その繋いだ手さえ
しっかり握ることが
出来ないくらい､
自分の気持ちに
気付いてしまった.

海のこと好きなのに､
ドキドキ出来なくて､
キスだって､
嫌だって思っちゃった.

この‘好き’は彼氏に
対しての好きじゃないんだ.

これから海と
付き合い続けるって事は
キスはもちろん
それ以上の事だって...

そう考えると
なんだか怖くなった.

まだ子供だったから
なのかもしれないけど､
子供ながらに海とは
そうゆう関係には
絶対なれないのがわかった.

海はその日から
毎日キスしたり､
それ以上を求めた.

まだ幼いあたしには
その大切さもわからない.